ユルい感じが今っぽい『午前0時の森』
こうした少人数の雑談系トーク番組は昨今のトレンドのひとつといえるだろう。『午前0時の森』(毎週月・火曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)もそうだ。当初は、タイトル通り午前0時(正確には23時59分)からの生放送の予定だったそうだが、パイロット版で起きた問題により当日に事前収録する「疑似生放送」に変更になった。劇団ひとりと村上信五がMCを務める月曜日版と、若林正恭と水卜麻美アナウンサーがMCの火曜日版があるが、今回注目したいのは後者。
あまり知られてはいないが、若林と水卜は若林が「テレビ同期」のような存在と語るように、オードリーブレイク直後、水卜入社直後から様々な番組で共演してきた仲。だから2年ぶりの共演とは思えないほど息の合ったトークを繰り広げる。その内容も、たとえば若林の結婚後の変化について、「一人暮らしの頃は飲みに行くタイプでもないため、仕事の間しか喋っていなかった」と振り返り、「心を開いている時間が少ないから『ヒルナンデス』などのCM中、人と喋ろうと思うとすごくギアを上げなくちゃいけなかったが、結婚した後は常に喋ってる人の雰囲気が出てるのか、喋りかけられるようになった」だとか、とてもラジオ的。CMに入るタイミングもトークテーマも2人に任されているため、初回ではゲストに玉城ティナが控えていたが、そうとは知らず番組終盤になってようやく呼び込む始末。そのユルい感じがいかにも今っぽい。若林に心を開き力が抜けた水卜がよく笑っているのがとてもいい。
まさに企画の勝利『タクシー運転手さん 一番うまい店に連れてって!』
ゴールデンタイムの番組で言えば『タクシー運転手さん 一番うまい店に連れてって!』(毎週木曜夜6:25-7:58)といういかにもテレビ東京らしい番組も始まった。番組の内容はタイトルそのまま。スタッフが各地に赴き、駅前などに停まっているタクシーに乗りこみ「タクシー運転手さんの一番うまい店に連れて行ってください」とお願いするのだ。地元の美味しい店をもっとも知っているのはタクシー運転手だとよく言われている。実際、客に聞かれオススメのお店を教えることもあるそう。たとえば福井の回では、ボルガライスを出す喫茶店やガサエビ、越前そば、しめ鯖寿司など多種多彩なグルメが紹介される。日本にタクシーは20万台以上あるというが、「タクシーの数だけグルメがある」というのが番組のコンセプト。本当に常連客であるタクシー運転手が取材のお願いもするので、閉店後でも話が聞けたりするのも大きな利点。まさに企画の勝利だろう。食レポなど人生で一度もしたことがないであろうタクシー運転手だが、そんな彼らが実に美味しそうに食べるから説得力も抜群だ。



























