――『理想ノカレシ」はリアルな恋愛観を描くオリジナル作品です。主人公はバリキャリだが家ではズボラというキャラクターで親しみが湧きそうな設定ですが、『理想ノカレシ』という作品について、どんな印象を持ちましたか?
最初にタイトルを見たときに、どんな人にも理想の恋人像はあると思うんですけど、理想が膨らんでいくばかりで自分はそこに追いつかないと感じたりして、リアルはうまくいかないものだよな〜ということを思い浮かべました(笑)。今作のように、もし理想の彼氏に出会えたと思っても、その相手が自分より年下だったり、アイドルというキラキラした仕事をしている葵に「おばさん」と言われてしまったりして、何事もとんとん拍子にはいかない。でも、そんな主人公・優芽子の行動に勇気付けられることがあると思うので、最近うまくいかないな〜とか、何かに負い目を感じている人を応援できる作品になったらいいなと思いました。
――堀さんは主人公の恋のライバルとなるアイドル・葵を演じられるわけですが、乃木坂46卒業以来、初のアイドル役となりました。どんなお気持ちでしたか?
乃木坂46とはまた違ったグループなので新鮮さがありました。アイドル役は在籍時には来なかった役どころだと思うので、卒業したからこそ演じられるものなのかな?と思います。
――衣装がハード系で、雰囲気からして全然違うんですよね?
K-POPアイドル風で、ヘアメークや衣装も強めの雰囲気になっていますし、葵ちゃん自体もサバサバした強めの子なんです。こういう役をいただけたのは、私自身が乃木坂46時代にあまりかわいい系のキャラクターではなかったからかな?と思うと、自分らしくしていて良かったなと思いました。
――葵はどんな子なんですか?
アイドルですが、イヤなことはイヤだし、してみたいことはしてみたいという好奇心旺盛のごく普通の20代の女の子です。
幼なじみに対してまっすぐに好意を向ける子なので、オフのときの葵ちゃんを見ていると親しみを感じてもらえるのではないかなと思います。アイドルもごく普通の女の子で、オフのときは自分の人生を歩んでいるんだなということを知ってもらえると思います。
――葵の恋愛観については、どう捉えていますか?
葵はずっと幼なじみの彼が好きだから、誰にも邪魔してほしくないと思うんです。だから、優芽子さんにも自分と彼の間に入って来てほしくない。葵自体は悪い子じゃないんですけど、いきなり出てきた優芽子さんに“関わらないで!”となっちゃうのは不思議じゃないと思います。ただ、それはお互いさまだと思いますが(笑)。
――でも、葵にとって佐藤さん演じる青年は幼い頃からずっと一緒にいた相手だから、余計にそう思いますよね?
はい。そういう状況下で葵のキレイ事を言わない感じは、リアルな恋愛を描く今作にピッタリのキャラクターだなと思います。
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