“草なぎ剛といえばデニム”と思う方も多いのでは？ 5月24日発売の「月刊ザテレビジョン7月号」の連載「草なぎ剛のお気楽大好き！Vol.281」では私物デニムを持参してもらい、お気に入りデニムについて思う存分語ってもらいました。1940年代のレアなデニムが登場！
お気に入りは1940年代のヴィンテージデニム
今回は私物デニムでの撮影です。ジージャンは、'40年代くらいのリーバイスのファーストと呼ばれる一番古い形。これはジージャンの原点なので大好き。片ポケットで、後ろにバックストラップがあって。背中のパッチが破れかかっているのも味がある。手に入れたのは10年くらい前かな。で、下も'40年代くらいのもの。上下ともキレイな藍色でしょ。デニムが確立したのが'47年くらいで、これは完全にワークウエアだね。以降は徐々にスタイリッシュになっていくから、これぐらいの古着が好きな人は、喉から手が出るほど欲しい、そんなジーンズ。僕的に好きなポイントは…、まず、このスレキ(ポケットの中面の裏地)は普通白地が多いけど、グリーンポケットになっているのがこの年代にありがちで好き。ボタンフライも結構好きよ。
元々小さいときから親によくオーバーオールとか着せてもらってたし、物心ついたときは周りのお兄ちゃんたちの影響で、クラッシュしたビンテージデニムに少し古ぼけたスエットを合わせるとか、デニムをセットアップで着るとか、今と変わらないスタイルは僕の中で出来上がっていたわけで。このトレーナーも私物だけど、こういうキャラクターみたいなのは昔から好きだし、緑のパーカは用意してもらったもので、古着っぽいから買い取りしたよ。ヨーロッパのハイブランドも好きなので、それと僕のデムを合わせたりして自分なりに楽しみながら、年齢関係なく着続けていけるのがデニムの魅力なんだと思う。
「僕の生活とリンクして、デニムがより深いいとしい存在になっていくのがうれしい」
今日はいてきたこのジーンズも、舞台「アルトゥロ・ウイの興隆」の再演('21年)の稽古のときに下ろしたもので、これデッドストックだったのよ。'40年代のデッドストックを舞台の稽古用に下ろす人なんていないから。それだけ気合が入っていたんだろうね。稽古で毎日はいて、味がついたらいいなと思って。芝居にじゃなくて、デニムに(笑)。大体僕はいつもジーンズで稽古するので、汚れとかシワが入ると、そのときの稽古のことを思い出したりしてる。
最初にはいた'40年代のジーンズも舞台「バリーターク」('18年)の稽古に行くとき毎回はいていったもの。ある意味、僕の“出発”でもある舞台だったのでね。このジーンズで横浜まで通ったわけです。稽古は別のジーンズで通したけど。もし今度何かやるときは、舞台「道～ラ・ストラーダ」('18)の稽古で下ろしたジーンズをはくと決めてる。味が出てるいいジーンズなので。何も舞台は決まってないんだけど(笑)。そういうのが楽しい。僕の生活とリンクして、デニムがより深いいとしい存在になっていくのがうれしい。
「お気楽大好きWEB」も好評配信中！
