黒島結菜がヒロインを務める連続テレビ小説「ちむどんどん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。6月2日放送の第39回では、暢子(黒島)の妹・歌子(上白石萌歌)が歌手オーディションに挑む様子が描かれた。(以下、ネタバレがあります)
歌子、オーディションに挑戦するが…
同作は、2022年5月に本土復帰50周年の節目を迎えた沖縄を舞台に、ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロイン・暢子(のぶこ)と、その家族の50年の物語。暢子の母・優子(ゆうこ)を仲間由紀恵、兄・賢秀(けんしゅう)を竜星涼、姉・良子(りょうこ)を川口春奈、妹・歌子(うたこ)を上白石が演じている。第8週「再会のマルゲリータ」では、新聞社の雑用係“ボーヤさん”として社会勉強する暢子の日々が描かれている。
一方で、沖縄では姉・良子の出産が間近。そして歌子は勇気を出して、レコード会社主催の「新人発掘オーディション」に挑戦していた。
暢子に電話でアドバイスをもらい、無事予選審査を通過した歌子。熱がある中で最終審査に挑んだが、緊張がたたったのか面接での歌唱中に倒れ、オーディションは失格となってしまった。
「なんでうちだけ何にもなれないわけ!?」
「もう嫌! なんでいっつもこんななるわけ? 良子ネーネーは先生になった。暢ネーネーは東京でコックさんになった。なんでうちだけ何にもなれないわけ!? 病気ばっかりして、みんなに迷惑かけて…」。虚弱体質に生まれてしまった自分自身の運命を呪うように、悲しみ、悔しさの感情を吐き出した歌子。上白石萌歌の見せる表情は切実で、10代の少女の焦りと悲しみがダイレクトに伝わってくる。