アルコ＆ピース「ほんの気持ちですが！」、感動＆エモさも印象的な“冠ロケ番組”

テレビ番組に精通するライターの前川ヤスタカが、地方番組に注目し、レビューしていく。今回はテレビ神奈川(tvk)で放送されている番組「アルコ＆ピースのほんの気持ちですが！」(毎週土曜夜10:00-)を取り上げる。

2022年4月に開局50周年を迎えたテレビ神奈川。50周年のコンセプトとして「感謝のカタチ」を掲げ、イベントなど様々な形で盛り上げていこうとしている。そんな局の50周年の節目に、同じく「感謝」をテーマにして始まったのが「アルコ＆ピースのほんの気持ちですが！」である。

神奈川県にゆかりがあるアルコ＆ピース

一般的に「ほんの気持ちですが」という奥ゆかしいフレーズの後には「……」がつくと思うのだが、なぜか当番組タイトルは「ほんの気持ちですが！」と勢いがいい。番組ハッシュタグでもある略称「ほんきも」もインパクトがあり、スタッフの「番組を覚えてほしい」という熱意が感じられて素晴らしい。

番組内容はアルコ＆ピースの2人が、視聴者からの依頼に基づき、感謝の気持ちを伝える手助けをするというもの。1回のロケで2本ずつオンエアするスタイルで、初回から第4回までは平子(祐希)・酒井(健太)のそれぞれのゆかりの場所でのロケであった。

アルコ＆ピースといえば平子が福島県いわき市出身、酒井が神奈川県川崎市出身。神奈川にゆかりがあるのは酒井だけかと思いきや、さにあらず。平子が上京して最初に住んだのが川崎市生田にある学生寮で、神奈川は第二の故郷と言っても良い場所なのだ。