難病を乗り越え…“劇的変化”を遂げたコスプレイヤー、「コンプレックスを長所に変える」前向きマインド
コスプレのクオリティ上昇の秘訣は「頻繁に写真を撮ってもらうこと」
――そうしてコスプレだったり、撮影会モデルの活動に取り組むようになったと。
そうです。ただ、実際に撮ってもらった写真を見てみると、被写体としての私のクオリティは低すぎて…。せっかく病気が治ったのに、表情もポージングも何もかもがダメで、ぜんぜん楽しそうじゃないんですよ。これを改善するには小手先の技術ではなく、私自身が根本的にもっと明るい人間に変わるしかない！と思い、さまざまな方法を試すようになりました。
――具体的にどのようなことに取り組んだのでしょう？
自分自身で取り組んだこともたくさんありますが、それと同じくらい「頻繁に写真を撮ってもらうこと」も、私にとっては重要な要素でした。カメラマンさんは優しい方ばかりで、撮影中はずっと「かわいい」と言って褒めてくださるんです。そういった気分の上がる言葉を聞き続けていると、自然と気持ちも盛り上がって、表情やポージングもだんだん良くなってくるんですよ。それに、出来上がった写真を見せていただくと、メイクやポージングは、もっとこうしたほうがかわいく見えるな…といったこともわかってくるので。「客観的に自分自身を捉えることができる」という意味でも、ただ闇雲にメイクの練習を重ねるより、効率のいい取り組みができたんじゃないかなと思っています。
コンプレックスは「見せ方次第で長所にもなる」前向きな視点
――垢抜けたことで「良かった」と思われる経験や、具体的なエピソードがありましたら教えてください。
撮っていただいた写真を気おくれすることなくSNSにアップできるようになった…というのが、いちばん大きな変化ですね。以前は「あぁ、私ってブスだな」「ぜんぜん可愛くないな」と感じて、せっかく撮ってもらったのに、お蔵入りにした写真が山のようにあるんです。でも今は、可愛いか可愛くないかは別にして、大勢の方に自分の写真を見てもらいたくて。まわりの評価を気にすることなく、自由にコスプレ活動を楽しめるようになりました。最近ではフォロワーさんだけでなく、海外のコスプレファンの方からも写真を褒めてもらえることが多くて、本当に嬉しい限りです。
――貴重なお話をありがとうございます。最後に、ちゆちゃさんのように「垢抜けたい」と思いながらも取り組みがうまくいかず、悩んでいる人たちに向けて、何かアドバイスがありましたら教えてください。
自分ひとりでは、なかなか発想や視点を切り換えられないという人は、思いきって「人に見られる場に立ってみる」ことをオススメします。それは何も、コスプレをしたり、撮影会モデルになりましょう…ということではなくて。最初は友だちや恋人など、数名の親しい人に見てもらうだけでも十分なので、つねに「誰かが見てくれている」という意識を持つことで、自然と表情や立ち振る舞いは改善されていきます。
あと、自分の容姿にコンプレックスのある人は、「それは見せ方次第で長所にもなる」ということを知ってほしいです。私自身も、さんざんいじられてきた「幼児体型」を活かして、今では大好きなロリキャラのコスプレを楽しめているので。容姿に関する悩みは隠すより、むしろ「どうすれば個性としてアピールできるか？」という視点で捉えたほうが前向きだし、きっと人生も楽しくなりますよ。
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