――金田は柳瀬に憧れすぎて不自然な態度をとってしまいますが、おふたりは憧れの人に自分からどんどん話しかけるタイプですか？ それとも、金田のように気持ちを隠すタイプ？
内藤：隠すタイプですね。僕はまだ憧れの人に会ったことはないんですけど、言えないですね。
瀬戸：もし会ったらどうなっちゃう？
内藤：「ゲーム好きですか？」「サウナ好きですか？」(と聞きながら瀬戸さんに迫っていく)。
瀬戸：言えるじゃん(笑)。
内藤：冗談だよ！(笑) 付け入る隙があったら行きたいですけど、多分無理ですね。
瀬戸：じゃあ仮に、この作品で金田を演じるのがその憧れの人だったらどうしてた？
内藤：「内藤くん、顔が硬すぎ。終わってるよ」って言われたと思う(笑)。だから瀬戸くんでよかった……。
瀬戸：なんか複雑だな(笑)。でも僕も無理ですね。
内藤：顔に出ちゃうでしょ？
瀬戸：出ちゃいます。
内藤：俺、顔にも絶対出したくない。
瀬戸：出るよ。出ないわけない。もう鼻がヒクヒクしているよ、あなたは。
内藤：鼻はそうかも。でもクールだから、俺。
瀬戸：……いや、無理だね。多分、お互い無理です。僕はその憧れの方がこっちを視界に入れてないと思ったら見ます。見られそうと思ったらまた視線を戻して。
内藤：じゃあちょっとここでやってみる？
瀬戸：なんで？(笑)
内藤：現場でこういうおふざけをずっとしていたんだよな。よくない、すみません(笑)。
瀬戸：そうなんですよ、こんなことばっかりして。
――会話のテンポがすごくいいですよね(笑)。
瀬戸：そうなんですよ(笑)。R-1（グランプリ）の一回戦ならいけるんじゃない？
内藤：無理だよ、絶対。言っておくけど、俺ら本当に面白くないからね(笑)。俺は自覚しているんですよ。瀬戸くんも面白くないから「面白くないよ！」と言っても、「お前より面白いよ！」って。
瀬戸：絶対、俺のほうが面白いんですよ。なのに自分と同レベルに下げてくるからタチが悪いんです。それに僕はみんなの前で面白いことをしようとするんですけど、この人は俺とちょっと目があったときにだけやって見せてきて。ずるいんですよ。
内藤：ビビリなんですよね、意外と(笑)。とにかくR-1は無理だよ。あれ、R-1だっけ？飲み物じゃないよね？
瀬戸：M-1？ あれ、R-1ってありますよね？
――ピン芸人の方が出るのがR-1ですね。
内藤：ピンで出る気だったの？(笑)
瀬戸：じゃあお互いピンで出よう。「また決勝でな！」って言って別れて。
内藤：絶対に初戦敗退だよ(笑)。
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