“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのアイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dが6月10日、都内にて開催された「BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL」公開記念舞台挨拶に出席した。
本作は、BiSHメンバーによる初の主演オムニバス映画。ドラマ作品からアート作品まで、六人六色で魅せるBiSHの新しい一面を詰め込んだ異色作品となっている。
ハシヤスメは、主演作の「レコンキスタ」が「無限ループ」を扱うことから、自分自身が「やり続けられること」を尋ねられ「コントを担当しているんですけど、好きなのでずっとやり続けられるなと思います」とコメント。自信満々に答えるハシヤスメに反して、メンバーは沈黙と苦笑いを浮かべていた。
リンリンは、セリフのない「VOMiT」でコンテンポラリーダンスに挑戦。「吐き出す」ことがテーマとなる同作に絡めて、リンリン自身のストレス発散の方法を聞かれると「お家で枕にうずまって、すっごいでっかい声を出します」と答え、その頻度については「1カ月に1回くらいです。大丈夫です」と心配無用だとした。
また、メンバー同士で気になった作品について語り合った場面では、ハシヤスメが「私はアユニの作品が好きでした」と告白。「『アユニってここまで人を惹き付けられる力があるんだ』と思って、なんで惹き付ける力があるのかな、というのがこの映画を見て分かった気がします」と話し、「『続きが見たくなるな』という映画がアユニだったかなと思います」とその魅力を語った。
そのアユニはというと「私はチッチですかね」と回答。「BiSHは7年くらいになるんですけど本当にほぼ毎日一緒にいるんですよ。私で言うとお母さんが5人いるよう」と一番後に加入したアユニにとって、他のメンバーが母親のように感じられることを明かした。
さらにチッチについては「“お母様のドン”みたいな感じ」と表現。思いがけない印象を抱かれていることにチッチが「お母様のドン?(笑)」と困惑する一方で、アユニは「(チッチの主演作を見て)お母さんの恋愛を見ちゃった気持ちになっちゃって、ドキドキが止まらなかった」と心境を口にしていた。
「BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL」は全国公開中。
取材、文=山田健史