法廷ドラマであり医療ドラマでもある本作には手術シーンや法廷シーンが盛り込まれ、まさに“いいところ取り”。中でもリアルさを追究した手術シーンのクオリティの高さには目を見張るものがある。
第2話冒頭、何も知らないイハンが、自分の運命を変えてしまう深夜のオペに挑むシーンは見事だ。厳かな交響曲が流れる中、まるで映画のような重厚感ある映像と、イハン役のジソブをはじめとした出演者の流れるような手さばきが、手術室の神聖な雰囲気を作り出している。
法廷で倒れた患者の身体をイハンが簡単な道具で切開するシーンでは鮮血が噴き出すなど、あまりのリアルさに目を背けたくなるほど。そうした一つ一つの描写が、かつて天才医師であり今は凄腕弁護士というイハンのキャラクターに圧倒的な説得力を与えている。
イハンが医療訴訟専門弁護士であることから、3話以降も医療・手術シーンはたびたび登場する模様。制作陣の本気が伝わる手術シーンにも注目していきたい。
そして第4話からは3人目のメインキャスト、シン・ソンロク演じるジェイドン・リーも本格登場。ジェイドンは、ロビー活動と投資を行うビジネスマン。謎めいた微笑みを浮かべながら、イハンに近づいていく。
ソンロクは、ラブコメ作品でチャーミングなキャラクターを演じるだけでなく「リターン-真相-」では強烈な悪役を演じており、こちらも印象深い。「ドクター弁護士」でも、さっそく裏の顔を覗かせる演技で見る者をゾクゾクさせた。イハンにもイハンの復讐相手にも触手を伸ばすジェイドン。今後、彼がどのような動きを見せるのかも注目ポイントとなりそうだ。次回は6月17日(金)に第5話が配信される。
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