未熟なヒーローぶりにもドキドキ
カマラのパワーについては、ブルーノの分析によって、もとは曾祖母のものであった腕輪をきっかけに目覚めたものと分かった。使いこなせるようにブルーノと特訓を始めるが、学校で鼻が突然光り出して困惑する場面も。
そんなパワーをまだ制御しきれないなか、イードというイスラム教の祭典に出かけたカマラは、高い塔から落ちそうになった少年を助けることに。アベンジャー・コンのときのようにキャプテン・マーベルのコスプレで現れると、パワーで空中に足場を作って助けるが、ある女性の幻を見て足場が消滅。すぐに気付いて助けようとするも、少年は地上にあった車の屋根に落ちて足をけがしてしまった。
動揺して逃げ出すカマラ。しかしその背後からは、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(2021)などに登場したダメージ・コントロール局のドローンが追いかけてきた。パワーを使いながら逃げ回るカマラの前に車で現れて助けたのはカムラン。そして車の後部座席には「あなたに会える日を、首を長くして待っていたのよ」という女性が。それはカムランの母で、カマラが幻で見た女性のようだった。
キャプテン・マーベル姿のカマラをまるで知っていたかのように助けたカムラン、そして会える日を待ち望んでいたというカムランの母。恋のドキドキから、ヒーローとしての謎へと一気に面白さが増す展開となった。
これから始まるヒーローとしての責任と苦悩。カマラはティーンエイジャーならではの悩みと共にどう乗り越えていくのか、期待が高まる。
ヴィレッジブックス
発売日: 2017/09/28