「みをつくし料理帖」実力派女優・黒木華でも“眉”のコントロールには苦戦!
料理と、演技には共通的も
――実際に自分に作る料理と違って、撮影での料理に難しい点は?
盛り付けは難しいですね。あと、江戸時代ということで、板場に座って料理をするということが一番難しかったです。普段座って料理はしないので(笑)、そこは大きく違いました。。体重の掛け方だったり…あと、撮影では撮られるための料理をしなくてはいけないのに、必死になってしまって笑うのを忘れてしまったり、お芝居と料理を同時にする難しさはありますね。
――澪という女性をどう捉えて演じられていますか?
『下がり眉』が特徴で、頼りなさそうな子なんですが、芯はすごくしっかりとしていて、料理に対しての強い気持ちもあります。過去にいろいろ抱えているけれど、それを乗り越えられる力と周りの人に助けてもらう運のある、強い女の子だと思っています。
――お芝居で気をつけているのは?
下がり眉ですね。私、そんなに下がっていないので、鏡で下がってるかな?と確認したり。でもこれは(澪の)アイデンティティだと思いますし、台本にも何度も書かれているので、そこは意識しています。
――料理と演技で似ていることはありますか?
『料理は料理人の器量次第』というセリフがあるんですが、演技も役者さんの気持ちの持ちよう次第な部分があると思うんです。丁寧に時間をかければかける分だけ良いものになるという所は少し似ていると思います。サボろうと思えばサボれるけれど、多分それが味に出てしまうというか…。お芝居にも出てしまうのかな、と思います。
――劇中「食は人の天なり」という、「口から摂るものだけが人の体を作る」という意の言葉も登場しますが、演じていてそれを実感することはありますか?
はい、やっぱり食べるものって大事だと思います。ロケ弁とかコンビニのお弁当など、外でお弁当を食べることがすごく多いのですが、そうすると何となく温かいものを食べたくなりますし、疲れていると私、おいしいものを食べに行きたくなるんです。口に入れる物っていうのは、やっぱり少しでも自分が欲していたり、どういう風になりたいか、というものにつながることだとすごく思います。