DREAMS COME TRUEの中村正人が6月19日、都内で行われたスターチャンネル オリジナルドラマ「5つの歌詩(うた)」完成披露舞台あいさつに、俳優の貫地谷しほり、高梨臨、新川優愛、吉沢悠、制作プロデューサーの高橋義人氏とともに登壇した。
心の風景を映し出す楽曲を独自にピックアップし、オリジナル・ストーリーとして映像化する同企画のトップを飾るのはDREAMS COME TRUE(以下、ドリカム)。ドラマ化されるのは「何度でも」「マスカラまつげ」「空を読む」「TRUE, BABY TRUE.」の4曲と、このドラマ企画のために書き下ろされた新曲の計5曲で、身近にいる家族、恋人、友人、大事な人など、それぞれの「あなた」という存在を思い浮かべて見ることができる物語となっている。
同企画のオファーを聞いた際の心境について、中村は「歌詩をそのまま再現するドラマでは面白くないなと思ったんですけど、我々の楽曲の歌詩を基に自由に発想したいということで、吉田美和は歌詩をメロディーとは切り離さない、あるいは歌うために歌詩を書いてきた人なんですけど、僕の立場では歌詩をメロディーから切り離して、しかも全編じゃなくてワンワードでもいいので歌詩から掴んでもらえたらいいなということで、それを書籍化している最中だったので、このプロジェクトは私も興奮しました」と吐露。
「とにかく泣きます。でも、バッドエンドじゃないです。この主演の皆さまの間とか、行間が見事に映像化されていて、本当に幸せでございます」とドラマの仕上がりに太鼓判を押した。
また今回、脚本家たちがセレクトしたという4曲について中村は「なんて商売っ気のない選曲だろうと(笑)。普通でしたら『未来予想図II』とか『大阪LOVER』とか分かりやすい曲があるんですけど、本当に渋い選曲で感謝しています」と語る。
本企画のために書き下ろしたという“新曲”については、「脚本が先か、楽曲が先かというのもありましたけど、結局同時進行と言いますか、吉田美和が作ったキーワードを(脚本家の)先生にお渡しして、先生はそれを勝手に解釈してやっていただき、我々はそのキーワードから1曲を完成させる。その二つの別々に走りだしたストーリーが、非常に面白い組み合わせになっています。ドリカム的にも絶対にヒットしない曲を書きましたので、見ものだと思います」とアピール。
会場に詰めかけたドリカムファンがどよめく中、すでに同新曲を聞いたという高橋氏は「クセのあるという表現が正しいのかな」と言うと、中村は「そういう言い方しかないでしょうね」と賛同した。
同ドラマは、7月7日(木)よりスターチャンネルEXにて独占配信スタート。8月13日(土)にBS10スターチャンネルにてテレビ初放送。さらに、同企画から生まれたドリカムのスペシャルライブが12月に大阪と東京で開催されることも発表された。
◆取材・文=風間直人