テレビ朝日の大ヒットシリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(2012年~)の生みの親である脚本家・中園ミホ氏が2022年秋、パンデミック後の超高齢化社会でもっとも混沌(こんとん)としている「看護の世界」に焦点を当てた“痛快医療ドラマ” 「ザ・トラベルナース」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)を誕生させる。主演は岡田将生が務め、岡田と映画「プリンセス トヨトミ」(2011年)以来の共演となる中井貴一の出演が決定した。岡田と中井は「新時代のナイチンゲール・コンビ」として、テレ朝の木曜ドラマ枠に降臨する。
同ドラマは、スーツケース一つを手にいろいろな街を渡り歩き看護に従事する、優れた資格を持ったフリーランス看護師・トラベルナースが、日々、命と向き合いながら、鬱屈(うっくつ)とした現代に風穴を開け、医療現場を改革していく姿を描く。
岡田将生と中井貴一が演じるキャラクターとは?
岡田が演じるのは、意識もプライドも高く、言動もドストレート、一見感じの悪い若きトラベルナース・那須田歩。彼は、アメリカで「NP(ナース・プラクティショナー)」(=手術場で医師を補助し、一定の医療行為を実施できる看護資格)として働いていた優秀な看護師だった。
しかし、ある事情で、いまだ「ナースは医師の仰せのままに…」が当たり前とされる日本へ帰国。「天乃総合メディカルセンター」で働くことになった歩は、ミステリアスな伝説の看護師と出会い、ともにさまざまな事情を抱えた医師や病院長、患者、そして周りの看護師を少しずつ変えていく。
そんな歩の相棒となる伝説の看護師が、中井演じる九鬼静。歩と同時期に「天乃総合メディカルセンター」で働きだした静は、まさに名前の通り“静かに”掃除ばかりし、歩を含め病院関係者から清掃員と間違えられていた。しかし、その実態は圧倒的スキルを持つスーパーナースだった。
医師に一切盾突かず、柔らかすぎるほどの物腰なのに、ここぞという場面では臆することなく、痛烈な一言で一刀両断。そして相当な“うそつき”だったり、その素性は謎に包まれており、さらには「大きな秘密」を抱えているという。
直球型の歩と、変化球型の静、それぞれに卓越したスキルや熱き哲学を持ちながらも、まるでタイプの違う「名もなき白衣の天使(戦士)たち」が反発しつつ手を取り合い、患者のみならず医療従事者や自分自身をも救っていく。