1997年、日本テレビの土曜9時枠で放送されたKinKi Kids主演の連続ドラマ「ぼくらの勇気~未満都市」が、20年の時を経てSPドラマで復活することが決定した。KinKi Kidsのデビュー20周年を記念した特別企画で、演出は堤幸彦、プロデューサーは櫨山裕子が担当と、制作スタッフも20年前と同じ布陣で作られる。
連続ドラマでは、ある街に大地震が起きたというニュースを聞き、友人を捜しにきた高校生のヤマト(堂本光一)とタケル(堂本剛)が、物々しい警備とフェンスに囲まれた街に潜入する。
そこには大人が死に絶え、子どもたちだけになった無秩序な世界が広がっており2人はがくぜん。だがそこでヤマトとタケルは、仲間と共にさまざまな問題や事件を乗り越えながら、暴力だけだった街に秩序を取り戻していく。
そしてSPドラマでは、20年前の戦いの日の最後に「20年後の今日、俺たちでまたこの場所に集まろう」とヤマトが言った、“再会の約束の日”がやってくる。
久しぶりの再会を試みる彼らだが、来るものや来ないものとさまざま。実はそれぞれが心の中に沸々としたものを抱えていたのだった。「ひょっとしたら自分は、いつの間にかなるまいと誓った大人になっているんじゃないか…」と考えていた矢先、彼らの前に強大な敵が再び現れる。彼らは勇気だけを武器に戦っていたあの頃を思い出し、仲間のために立ち上がっていく。
偶然にも、ドラマの最終回で劇中に交わされたせりふ「20年後、この場所で会おう」と言って別れた彼らが、この夏SPドラマでその再会の約束を果たす。
当時の放送から20年の月日が流れましたが、改めて振り返ってみても貴重で濃厚な経験をさせていただいたと感じています。大人たちに立ち向かっていた自分たちが今は大人になり、逆の視点から感じた真っすぐな思いを再び、ヤマトを通して表現できる楽しみをかみ締めています。
堤監督をはじめ、当時のスタッフと再びご一緒できることに感謝しながら、成長したヤマトと向き合いたいです。当時ご覧いただいていた方はもちろんですが、初めて見る方々にも楽しんでもらいながら思いが伝われば幸いです。
20年の時を経て、再びタケルに出会える喜びを感じています。あの頃の若さ故の真っすぐな正義感、純粋な気持ちを懐かしく思いながらも、大人になったタケルを生きたいと思います。
多感な時代に出会ったスタッフの皆さんとまたこうして一緒にものづくりができるご縁に感謝をしながら楽しみたいと思います。
いろいろな偶然と奇跡が重なり、20年後のことし、このようなご縁に恵まれました。何より不思議なのは、20年前、最終回の台本を作る際、「再会の時」を10年後ではなく20年後に設定したことです。当時からこのドラマを想定していたはずもなく、「大人って何歳からか」を考えた結果と記憶しています。
KinKi Kidsのお2人が、ことしデビュー20周年。当時考えていた「大人」の年齢になりました。18歳の若者が20年の時を経て、どんな大人になったのかを、今作ではあの世界観そのままにエンタメ感満載で描きたいと思います。
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