みね子は綿引(竜星涼)と共に、父・実(沢村一樹)が目撃された街に行く。実の写真を見せて道行く人に尋ねるが、残念ながら手掛かりはなかった。
ある日、就寝前の部屋で優子(八木優希)が家から送られてきた佃煮を振る舞うが、澄子(松本穂香)は自分の家からは何も送られて来ないので恥ずかしく思う。
はがきすら一枚も届かないが、澄子は「ここが楽しいから寂しくない」という。しかし、優しい祖母のことを急に思い出して、笑いだし、やがて泣いてしまう。
澄子は福島の祖母が恋しくなって落ち込んでいた。仕事にも集中できず、何度もベルトコンベアを止めてしまう。ライン長の松下(奥田洋平)には、「田舎に帰れ」と叱責され、さらに元気をなくす。
みね子らが心配していると、澄子はいつの間にか寮から姿を消していた。
他の寮生から「外へ出て行った」と聞き、故郷に帰ったのではと考え、上野駅へと走るみね子たち。しかし、そこで突然怪しい男たちに声をかけられる。
時子(佐久間由衣)は、テレビのオーディションに向けて練習に励んでいた。本番前夜、みね子らが審査員となって、模擬面接をすることに。
時子は演劇作品の一節をいくつか披露するが、どれも上手でみんなが高く評価を付ける。しかし、いざ本番となると緊張するという時子のために、みね子はテレビ局に付いて行ってやることに。
しかし控え室には、場慣れした様子で出番を待つ人たちがたくさんおり、時子は圧倒される。
時子はオーディションを受け、みね子が待つ控え室へ。みね子の心配をよそに、無理な笑顔を作って時子が戻ってくる。一方、幸子(小島藤子)は、時子が帰ってきてもすぐに結果を聞かないよう仲間たちに伝える。
早く知りたいという澄子に、時子の気持ちを考えろととがめる豊子(藤野涼子)。帰ってきた時子をみんなでねぎらっていると、愛子(和久井映見)は入ってくるなり結果を聞き出そうとする。
みね子から手紙をもらった三男(泉澤祐希)は、時子を元気づけるため3人で会うことに。日曜に休みを取りたいと、三男は勤め先である米屋の主人・善三(斉藤暁)に頼み込む。
不仲の娘・さおり(伊藤沙莉)と2人きりにするのか、と引き止められるが、三男は逃げるように出掛ける。
久しぶりに会って、すぐに奥茨城にいた頃に戻る3人。一緒に過ごして励まされた時子は、みね子と三男に女優になりたい理由を語り始める。
美代子(木村佳乃)を訪ねて、君子(羽田美智子)ときよ(柴田理恵)が谷田部家にやってくる。母たちのにぎやかな集まりから逃げるように、茂(古谷一行)は出掛けていく。
子どものことを話していると、美代子はみね子に申し訳なく思う気持ちを打ち明ける。東京へ行っても我慢して、やりたいことができていないのでは、と心配していた。
一方、東京へ来て3カ月がたったみね子は、すっかり慣れた様子で仕事に打ち込んでいた。
今回は、ヒロイン・みね子の同僚でありルームメートの兼平豊子を演じる藤野について。藤野といえば、女優デビュー作である映画「ソロモンの偽証」(2015年)にていきなり主演を務め、「第39回日本アカデミー賞」新人俳優賞をはじめ、数々の賞を受賞した実力派新進女優。
映画初主演で一定の知名度を得たものの、連続ドラマは本作が初出演となるフレッシュさが光っている。
演じる豊子は、優等生タイプでどこか取っ付きにくい面もあるものの、言いたいことをバンバン話すキャラクターで、たおやかなメンバーが多い“乙女寮”の中ではひときわ異彩を放つ。
そんな彼女、豊子は「自分とは正反対」としながらも、役作りで「『アンナ・カレーニナ』(レフ・トルストイ)などのロシア文学を読んで近づこうと思いました」と語るほどの負けず嫌い。
ちなみに、劇中では自身が演じる豊子と“水と油”のような関係性の澄子役の松本とは撮影裏で笑い合っているそう。
「松本さんは、いつも面白いことを言って笑わせてくれます! みんなが沈んじゃった時にも、場を明るく和やかにしてくれます」と松本について語っており、ぎくしゃくなんて何のその、楽しい女の園が作られているようなので、みんなも安心してけろ。
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