「あさイチ」で2021年から始まった人気コーナー「#教えて推しライフ」。毎回推しのテーマを設け、“推し活”をしている視聴者にアンケートを行って取材する企画だ。7/20(水)、21(木)に放送された最新回では、「日本のドラマ」推しというテーマが展開され、SNSでも「推しがあるってすごい」「ドラマが人の人生を変えることもあるんだよね」「観たい作品が増えてしまった」など反響が集まった。これまでは「舞台俳優」「音楽アーティスト」など、“人”軸での推し活を多く扱ってきた本コーナー。今回“作品”を切り口にした理由や、それによって生じた気づきについて、番組統括を務める石塚利恵チーフプロデューサー、井上紗佑里D、矢部裕也Dに話を聞いた。
20年以上前のドラマでも、自分自身が歳を重ねてとらえ方が変化
今回「日本のドラマ」というテーマを提案したのは矢部D。サブスクリプションサービスの普及で過去のドラマも視聴しやすくなっている時流に加え、今までの「推しライフ」では推しの活動ジャンルを切り口に“人”を推しているファンを取り上げてきたが、それでは触れられない推し活があるのではないかと感じたことだった。
「俳優さん推しの回では、その俳優さんの出演作品を全部見ているというような方に取材することが多いんですが、寄せられたアンケートを読んでいく中で、『この作品のこの人が大好き』という“作品推し”のファンが埋もれているんじゃないかと思ったんです」(矢部D)
新たな視点が賛同を集め、新年度の一発目となる今回は「日本のドラマ」推しという切り口で進めることになった。
「取材をしていく中で感じたのは、ドラマが元々好きでたくさん見ているという方ももちろんいるんですが、元々ドラマが好きなわけではなかったけど、偶然出会ったある作品を大好きになったという方も多いということです。なんとなく見始めて、自分でもよくわからないくらい急にハマったという話を聞きました」(矢部D)
しかし、日々変化し続ける人間を推す場合と違い、ドラマには最終回がある。放送終了を迎えた作品を推し続けるというのは、いったいどういうことなのだろうか。
「確かに、終わった作品はそれ以上変化しません。ですが今回、20年以上前のドラマを今でも推しているという方にも登場いただきました。同じひとつのセリフでも、自分自身が歳を重ねて変化することでとらえ方が変わってくるから、何度でも楽しめるそうなんです。また作品を推している方は、ドラマが醸し出す世界観が好きで、自分もその世界に入りたいという方が多い印象をうけました。だからドラマに出てきたものを集めてみたり、ロケ地の聖地巡礼をしてみたりと、世界観に浸る楽しみ方が色々と見られます」(矢部D)
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