マーベル・スタジオのオリジナルドラマシリーズ「ミズ・マーベル」。新時代の女子高生ヒーロー誕生の物語が、7月13日配信の第6話で終幕した。他ヒーローにつながる世界線が盛り込まれたことでも話題を呼んだが、ティーンエイジャーらしい苦悩や葛藤に共感する青春ドラマとしての魅力にあふれていた。(以下、ネタバレがあります)
イマドキのティーンエイジャーらしさ全開の新ヒーローが誕生
同作は、「アイアンマン」「インクレディブル・ハルク」「マイティ・ソー」などヒーローの活躍を描くMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの新作で、ディズニープラスで独占配信中。
主人公は、そのMCUの真骨頂ともいえる、人類の危機に立ち向かうためヒーローたちが集結した究極のチーム“アベンジャーズ”オタクの16歳の女子高生、カマラ・カーン。アベンジャーズのなかでもキャプテン・マーベルに憧れる彼女がある日突然、強大な力を手に入れ、ヒーローとして覚醒していく様子を描いた。そこには夢だったヒーローの力を手に入れた喜びだけでなく、ヒーローになることへの葛藤もあり、さまざまな出来事を通して成長し、自信をつけていった。
カマラ役に抜擢されたイマン・ヴェラーニは、これがデビュー作。自身もマーベルファンを公言している19歳で、そのみずみずしく、はじけるようなキュートな笑顔とともに大役を見事に演じきった。
物語も、ジェネレーションZ(Z世代)と呼ばれる、デジタルネイティブの世代らしさが満載だ。第1話は、カマラが登録者数は2人と少ないが、ヒーロー考察についての配信用動画を作成しているところからスタート。そのほか、友人とひんぱんに行うテキストメッセージのやり取りが、空中や建物の壁などにポップなレタリングアートなどで映し出されていく演出も世界観を盛り上げる。
ヴィレッジブックス
発売日: 2017/09/28