ファンタジー・バトルアクションの新作「ザ・プリンセス」。そのかわいらしいタイトルとは裏腹に、かなり気合いの入ったバトルアクションが見もので、主人公の王女を演じるジョーイ・キングの迫力に圧倒される。子役から芸能の世界で活躍してきたジョーイの気高く強い王女像は、彼女の長いキャリアの中で、現時点での集大成と言えそうだ。(以下、ネタバレが含まれます)
冒頭から頭突き! 回し蹴り! 血だらけの格闘アクション
「ザ・プリンセス」は、おとぎの世界を舞台に、国を守る心と腕っぷしの強い王女(ジョーイ・キング)が、国王の座を奪い村人を自分の支配下に置こうとするジュリウス(ドミニク・クーパー)に挑んでいくストーリー。ディズニー公式動画配信サービス・ディズニープラスのコンテンツブランド「スター」にて独占配信中だ。
この作品、冒頭から衝撃的。高い塔の上で、白いドレスを着て眠っている王女(ジョーイ)の腕には手錠がかけられ、王女は過去の苦しいトラウマにさいなまれていることが分かる。王女は部屋に入ってきた監視役の大男2人に頭突きをかましたかと思えば、手錠のくさりをぶん回して相手を血だらけに。もう一人に回し蹴りして、本気の格闘となっていく。
ファーストシーンからアクション全開。「え?そんなに強い?」と思うほど、王女の格闘スキルが高い。なぜ彼女がそこまで強いかは後々描かれるが、アクション演出の激しさはもちろん、ジョーイの身体能力が気になってくるほどの映像体験が待っている。格闘ゲームの中に飛び込んだような感覚で、ブルース・リーの名作映画「死亡遊戯」さながら、出てくるボス級の敵をガンガン倒しながら塔を一階ずつ下りていく王女にエールを送りたくなってくる。
アメイジングD.C.