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加藤シゲアキが語る、本との劇的な出合い「これは自分だ、と思わされる本に一度でも巡り合えば、読書の魅力が分かるはず」

2022/07/29 04:30

加藤シゲアキ
加藤シゲアキ(C)NHK

NEWSのメンバーとして人気を集める一方、小説家としても「オルタネート」(新潮社)で直木三十五賞にノミネート、吉川英治文学新人賞を受賞するなど活躍が目覚ましい加藤シゲアキ。そんな彼が、古今東西の名著をわかりやすくひも解く「100分de名著」(NHK Eテレ)の10代向け夏休みSP「100分de名著 for ティーンズ」(毎週月曜夜10:25-10:50、NHK Eテレ)にて司会を務める。8月1日(月)の第1回放送を前に、加藤自身の読書体験や影響を受けた本、今10代におすすめしたい本や、同番組で取り上げる本などについて聞いた。

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」に救われた


ーー小説家として活躍され、読書もお好きであると公言されている加藤さんですが、いつ頃から本好きに?

本を好きになったのは実は結構遅く、大学生くらいの頃でした。

僕が10代の頃はベストセラーブームで、「ダ・ヴィンチ・コード」や「セカチュー」(「世界の中心で、愛を叫ぶ」)、(綿矢りさ氏の)芥川賞最年少受賞など、本の話題に事欠かなかったので、それらの流行りの本を手にしてみたり、退屈な授業では国語の教科書を読んでいたりと、常に読書をしてはいました。でも劇的な出合い、のようなものは訪れなくて。

それが、大学生になると、周りに読書好きが増えて。面白いものを教えてもらってるうちに、「あ、こういう本もあるんだ」と、読書の幅が広がりました。本の楽しみ方も、20歳頃には理解できたような気がします。

ーーご自身が10代の頃に読んで影響を受けた本は?

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」です。

「グレート・ギャツビー」や「ティファニーで朝食を」、レイモンド・カーヴァーなどをはじめとして、僕は村上(春樹)さんの翻訳される海外小説が大好きなのですが、特に「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は、海外の全く知らない世界が描かれているのにもかかわらず、誰とも共有できないモヤモヤや、自分がちょっとおかしいのかと思ってしまうような苦しさに共感して、救われたような気がしました。あれが入り口だったので、海外文学を好んでよく読むようになりました。

下に続きます

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