7月23日発売の「月刊ザテレビジョン9月号」の連載「草なぎ剛のお気楽大好き！Vol.283」では、8月公開の映画「サバカン―」の撮影秘話に加え、最近ハマっているという雑誌媒体初公開の私物フィルムカメラが登場！
映画「サバカン ＳＡＢＡＫＡＮ」が8月19日[金]公開！撮影秘話を語る
暑い夏に見るのにぴったりの映画「サバカン ＳＡＢＡＫＡＮ」が8月19日[金]に公開になります。元々は僕が一人で全て読むラジオドラマだったのが実現できず、あれぇ？みたいに思っていたら、時を経て映画になりました。原作を書いた金沢知樹さんと僕は同い年で、少年たちのひと夏の冒険物語。オリジナル脚本ってなかなか書けるものではないし、しかも今回は初監督作品でもある。金沢さんみたいに才能がある同世代の方がビッグチャンスをつかんでいる感じは僕もうれしくてね。すぐ打ち解けて「人生これからだよ、50から！」なんてジョークを言い合いながら撮影に臨んでました。
僕が演じているのは、売れない作家で、子供の頃の話を語りだすストーリーテラーみたいな役回り。僕が幼少期を過ごした'80年代が舞台なので、僕も彼らのように、自転車で隣町まで行ったり、田舎だったから、田んぼや畑で遊んで毎日泥だらけになってた。夏休みには海も山もある四国のおばあちゃんの家に行って、地元の友達と泳いだりカニを捕ったり。この映画と記憶が少し重なるんだよ。
一番好きなシーンは、竹原ピストルさんが、ひさちゃん(子供時代)を抱き締めて家に帰るシーン。ああやって親が子供を抱き締めてあげるって大事なことだなって。いつもはハチャメチャな父ちゃん母ちゃんでも、そこさえしっかりしていれば子供はきっと大きく育つんだと思う。あと、貯金箱が出てくるシーンも僕は感動した。友達のために一生懸命になるひさちゃん。ラジオドラマのとき読んでいて涙が止まらなかったところはここ。友達を思う気持ちは本当に尊いと思う。この映画を見てひと夏の思い出にしてもらえたらいいかな。子供たちはもちろん、僕ら世代でも心に残ると思うので、久しぶりに心を開放してもらいたいなと思います。
「フィルムカメラ、買っちゃいました」
先日の“ななにー”にゲストでいらしてくれた梨花さんが「これから新しい友達ができそうな気がする」とおっしゃってましたよね。僕は最近、もう友達はいらないかなって思ってたのね。でも梨花さんの話を聞いて、別に決め付けなくてもいい。むしろ、年を取って友達が増えるって選択肢もありだなと思って。今も十分友達に恵まれているけど、趣味が増えれば友達だって自然に増える。最近、仲野太賀くんと連絡先を交換して、カメラの話を聞いたりしてると、ああ、こうやって友達が増えるんだなと思う。若い頃より素直になってきたのかな。自然体でいられる今が楽しくて。
でね、フィルムカメラ、買っちゃいました。僕のインスタを見てくださった方はお気付きかもしれませんが「プラウベルマキナ67」というカメラを。「拾われた男―」(ＮＨＫ ＢＳプレミアムほか)のアメリカロケに太賀くんがペンタックス67Ⅱを持ってきていて、写真を撮っている姿がめちゃくちゃカッコ良くて。東京に帰ってきたら全く同じものを買うぞ！と熱が上がっていろいろ調べて探していたのね。そしたら僕は中判の大きいフィルムにグッときてるのが分かって、このマキナにたどり着いたの。ここにも67、つまりフィルムサイズが６×７㎝。これが僕は好きなんだなと。
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