7月28日、映画「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の来日記者会見が都内で行われ、クレア役のブライス・ダラス・ハワード、ケイラ役のディワンダ・ワイズ、コリン・トレボロウ監督が登壇。オーウェン役のクリス・プラットはリモートで参加した。
レガシーキャラクターに注目…「共演できたことはキャリア1名誉なことだと思っています」
本作には、「ジュラシック・パーク」シリーズで活躍したアラン・グランド博士役のサム・ニール、エリー・サトラー博士役のローラ・ダーン、イアン・マルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムといった“レガシーキャスト”が出演していることも話題となっている。プラットは「僕とブライスは、10代の時に1作目を見ていて、それから30年経った今、アイコンと呼べる彼らとスクリーンを分かち合えることはキャリア1名誉なことだと思っています」と語り、ハワードも「12歳の時に劇場で『ジュラシック・パーク』を見て、映画を作りたいと思うようになりました。レガシーキャストとの共演は、人生の中でも光栄なことで、彼らはとにかく楽しい方々で、遊び心があって、いたずら心があって、本当に才能に溢れていて、思いやりのある方々なんです。なので、全ての瞬間が彼らによって高められていると思います」と共演した心境を伝えた。
本作からの参加となったワイズも「憧れていた彼らと同居しているような体験が自分にとって最高の体験になりました。彼らのキャリアに憧れて自分のキャリアを進めてきました。ジェフは毎晩素晴らしい音楽を提供してくれて、サム・ニールは毎晩美味しいワインを提供してくれました。ローラ・ダーンは究極のいたずらっ子で、最高に楽しく、最高に素晴らしい日々を過ごせました」と笑顔で撮影時を振り返った。
クリス・プラット、日本来日が叶わなかった訳…「実は赤ちゃんが生まれたばかりで」
このイベントに、日本語吹き替え版でケイラ役を務めた伊藤沙莉が、オーウェン役の玉木宏、フランクリン役の満島真之介と共に登壇した。登壇した伊藤は、「ここに立てていることで頭が真っ白になっているんですけど、本当に素敵な作品に関わることができて幸せです」と緊張気味にあいさつをした。そんな中、満島が「今回、CIAになったフランクリンですけど、ほぼ出ておりません!でも、前回、クリスさんをはじめ、皆さんにお会いできたので、今回もお会いして『いるぞ! 生きているぞ!』ということをアピールしに来たのでよろしくお願いします!」と元気にあいさつをして、会場の雰囲気を和ませた。
伊藤は、ケイラ役のワイズに「演じるのに苦労したシーンはどこですか?」と質問。ワイズは「大変だったシーンは出演している全シーンです(笑)」と笑顔で答え、「最初に撮影したのが氷上でのアクションシーンだったんですけど、私はまだ慣れてなくて、ツルッと滑ったりしてすごく大変でした。でも、アクション慣れしているクリスや監督が全力でサポートしてくれたので安心して演じることができました。クリスに関しては、文字通り、ツルッと滑った時に受け止めてくれて、隣で支えてくれたので感謝しています」と、特に苦労したシーンについて話した。
最後、プラットが「実は赤ちゃんが生まれたばかりで、来日が叶いませんでした。でも、日本の方々を愛しています。この10年間本当にありがとうございました。私たちの良き友人でいてくださって、良きファンでもいてくださって、このことはずっと忘れません。明日公開なので、とにかく見ていただきたいです」と日本のファンにメッセージを届けた。
1993年に公開され、全世界で大ヒットを記録した「ジュラシック・パーク」。2015年には「ジュラシック・ワールド」としてさらにスケールアップし、2018年の「ジュラシック・ワールド/炎の王国」まで、全世界でシリーズ累計5,000億円突破という驚異的な記録を打ち立てた。本作はそのシリーズの最終章で、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めている。
映画「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」は7月29日(金)より全国ロードショー。
◆取材・文=田中隆信