Amazon Original番組『ザ・マスクド・シンガー』シーズン2がPrime Videoにて、毎週木曜日よる8時より独占配信中だ。同番組は、世界50カ国が熱狂している音楽ライブエンターテインメントの日本版。マスクをかぶった11人のパフォーマーが誰かを、歌声やヒント映像をもとに推理するといった内容だ。そんな番組でMCを担当している俳優・大泉洋に同番組の魅力や、司会業と俳優業のバランス、今後のキャリアについて話してもらった。
パワーアップした『ザ・マスクド・シンガー』
ーーシーズン1も大盛り上がりを見せた『ザ・マスクド・シンガー』。周りの方からの反響はいかがでしたか？
地上波のテレビとは、また違った反応をもらいました。普段はうち（TEAM NACKS）のメンバーから「見たよ」と言われることはないのですが、メンバーの中にも好きな人がいて、注目度が高かったんだなと思いました。
ーー大泉さんが登場するシーンも見どころの1つです。登場シーンのこだわりを教えてください。
演出通りにやっているだけで、こだわりはないかもしれないです(笑)。シーズン1のときは照れがあって「なんで司会者が、こんなかっこよく出ていかなきゃいけないんだ」とは思っていました。ただ、シーズン2の撮影の時には慣れたこともあって、割り切って、かっこよく出ようと思いました。僕がかっこよく登場することでパフォーマー期待を煽ることもできますからね。
ーーシーズン1から変えたことはありますか？
「こうするぞ！」と野望めいたものはなく、僕の中ではあまり変えていません。シーズン1がとにかく楽しかったので、シーズン2も楽しめたらいいなと思って挑みました。ただ、僕は変わっていなくとも番組の制作の仕方は変わっているし、パワーアップしていると思います。パフォーマンスもそうですし、僕の登場の仕方はシーズン1のとき以上に派手になっている。それにパフォーマーを当てる難易度も上がっていますね。たぶん当てられないんじゃないでしょうか(笑)。
ーーもしもパフォーマンスする側で出るのなら、どんなパフォーマンスをしますか？
昭和の歌い上げるような歌が好きなので『また会う日まで』や『君は薔薇より美しい』を歌いたいなと。ただ、せっかく出るのであれば、最近の歌にも挑戦したいので、うちの娘が好きなBTSを頑張ってみたいなと。勝ち進んでいけば何曲か歌えますからね。
キャラクターとしては、見せ方を考える必要がありそうですよね。シーズン2は、ストーリーを付けてくる方が多かったのですが司会者の立場からするとお腹いっぱい(笑)。渋滞しているなと思ったので、他の策を考えたいと思います。
根幹にある「おもしろくしたい」気持ち
ーーここ数年で司会をする機会も増えていますが、司会者として意識していることがあれば教えてください。
基本的に「おもしろくしたい」という思いはありますね。笑わせる必要がないと思ったら、僕じゃない方がいいと思いますし、そういう仕事はしないんです。「この人になりたい」と具体的に想像する人はいませんが、この番組に限ってはシーズン1をやる前にアメリカ版を見させてもらったので、アメリカの司会者の方の立ち振る舞いはイメージしながらやっています。
ーーおもしろさと司会として進行していくことを両立させる上で気をつけているありますか？
笑いだけというわけにはいかないし、司会者として進行できればいいかというと僕である必要はなくなるので、その番組の性質を考えて加減しているところはあります。ただ笑わせたいとは言っても、そこまで前に出るつもりもないんです。だから『SONGS』であれば、僕とアーティストの絡みの中で笑いが生まれたらいいなと思っています。『ザ・マスクド・シンガー』の場合は、より笑いに特化した司会をしても良いのかなと思って楽しんでます。
ーーパフォーマーやパネリストの皆さんのコメントに対する大泉さんの瞬発力が際立っている印象です。司会者としての経験を重ねる中で成長しているなと感じることはありますか？
おそらく鍛えられている部分はあるのでしょうけれども、具体的にできるようになったことというと、特にないんですよね。これはお芝居に関しても言えることなのですが、20年前の僕のお芝居と今の僕のお芝居を見ると、やはり違うんですよ。おそらくどこかのタイミングで、何か刺激を受けたとは思うのですが、どのタイミングで変化をしたのかはわからないんですよね。
