オーイシマサヨシ、Tom-H@ck、稀代のアニソンクリエイター2人が組むデジタル・ロックユニット「OxT(オクト)」の新シングル「HOLLOW HUNGER」が7月27日に発売された。本作は振り返ると2年半ぶりのシングルリリースとなり、人気アニメ「オーバーロード」のアニメ第4期の主題歌として採用されている。オーイシマサヨシ、Tom-H@ckの2人に新シングルの制作秘話や2年間の進化などを語ってもらった。
――シングルは2020年2月以来、約2年半ぶりになりますね。OxTとしてはどういう2年半でしたか
オーイシマサヨシ(以下オーイシ):2020年2月の「Everlasting Dream」以来ですね。我々もコロナの影響を 受けてツアーを中止したりというのもあったんですけど、 今までに比べるとユニットでの活動があまりなかった2年半なのかもね。
Tom-H@ck:でも、ないことに関して注目することもお互いなかったよね。「2年半ぶり」と言われてみて、はぁ~そんなに経っていたか、という感じ。
オーイシ:なにせ、2人とも集まるときに集まる、というユニットだったりするのでね。
Tom-H@ck::なんだかんだ事務所とかでも普通に会ったりするしね。
オーイシ:その構図がね。ユニットの相方でもありつつ、社長と従業員みたいなところもあるんで(笑)。まぁ毎日とは言わないけども、週に1回、2週間に1回は必ず会ってるっていう。そんな2年半だったからあまり気にしてなかったかもね。ただ、水面下で制作は続けていましたね。今回リリースする「HOLLOW HUNGER」はじめ、他の曲とかも作ってたので、なんだかんだで忙しくしてるというか、ものは作ってたなっていう期間でしたね。
Tom-H@ck:そうだね。堅実に進んでいた感じですよね。
――久しぶりのシングル、ということも特に意識せずに、普通にいいペースで仕事をしてたら今のタイミングだった、ということですね
オーイシ:そうですね。焦燥感もなかったですね。でも良かったと思っています。たとえばコロナ禍において他のアーティストさんが、「このままで俺たち大丈夫なのか」って思うこともあったかもしれませんが、僕らは比較的マイペースにお仕事ができていましたから。各々の活動もあったからこそですね。
――オーイシさんも、Tom-H@ckさんもそれぞれ別のユニット・名義でも活動されています。おふたりの個人としての2年間の変化はありましたか?
オーイシ:中身は全く変わっていないですね。ただ、OxTの関係値でいうと、僕の悩みごとをTom-H@ck君が聞いてくれるという構図は今までに結構あったんですけど、逆の構図も生まれ始めていて。Tom-H@ck君のお悩みを僕が聞くみたいなっていうのも最近あったりするので、それができるようになったっていうのが1つの答えなのかもしれないですね。2年間経験を積ませてもらって、誰かのことを気遣えるぐらい、ちょっとだけ余裕が生まれたのかな。42歳にして多少大人になれたのかもしれない。
Tom-H@ck:オーイシさん、元々話を聞くことは苦手なタイプだったの?
オーイシ:相談に乗っても、すぐに割って入って自分の話をしちゃったりとかするタイプだったんですけど、でも最近は本当に人の話を聞くのが好きになった。MCやレギュラーの仕事が増えたからかもしれないですね。誰かの話を聞くのがすごく好きになりましたね。
――Tom-H@ckさんはどうでしょうか?
Tom-H@ck:4カ月目になるんですが、家計簿をつけてますね。寝る時間と起きる時間を変えました。夜のうちに早く寝て、遅くても朝7時には起きるということを必ずやっていてご飯も出前を止めて、自炊をしてますね。朝にはキックボクシングもしてます。30何年間ずっとやろうやろうと思って実現できなかったことを、本当の意味で自分を変える、ということを今年に入ってからしているのが大きな変化ですね。
――大人になってから自分を変えるってのは大変な作業ですよね。
Tom-H@ck:不思議なもので今はちゃんとやらないと不安になるくらい日常化しています。衣食住が大事じゃないですけど、そこら辺の人間の根本の幸せを見て構築し直していますね。
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