土村芳、名作『二十四の瞳』での主演は「最初は本当に驚きと言いますか、信じられないというのが正直な気持ちでした」
――撮影は香川・小豆島で行ったと聞いています。現場の様子や雰囲気はいかがでしたか?
小豆島は“「二十四の瞳」愛”をすごく感じる島で、エキストラで撮影に参加してくださった方の中には、これまでの作品のあれにもこれにも参加してるみたいな方もいらっしゃいました。
生徒役をしていたという方もいらっしゃったりして、本当に根付いてるんだなって思いましたし、とっても温かく迎えてくださったなって印象でした。
撮影が冬だったのですごく寒かったんですけど、子供たちは寒い中でも薄着で走り回っていて、現場では楽しそうにいてくれたので、本当にすごいなと(笑)。子供たちの力をすごく感じた小豆島でもありました。
――特に印象に残っているシーンはありますか?
とにかくすごく画がきれいな作品で、映画のような風合いも私はすごく好きです。島の壮大な景色が見えるシーンはどれも好きですし、やっぱり浜辺で子供たちと歩いて歌っているところもすごく好きですね。あのシーンは物語を通して印象に残る大事なシーンの一つだと思います。
人生初のゴーカートは「すっごく楽しかったです!」
――では、7月にYouTubeで公開されたモビリティリゾートもてぎの短編映画「ふれる」についてもお聞きしたいと思います。撮影は施設内のいろいろな所でされていて、ゴーカートに乗るシーンもありましたが、撮影はいかがだったでしょうか?
ゴーカートは人生初めてだったんですけど、すっごく楽しかったです! 1周目はガイドをしてくれる施設の方の後ろをついて行って、最初はすごく怖かったですけど、何回もやっているうちに楽しくなってきて、競ってるシーンで“ここで追い越して、ここで追い越されて”みたいなこともできるようになりました。
とにかく子供は大喜びするだろうなって場所がたくさんあって、私はお母さん役だったので、子供たちがキャッキャしてるときには待ってる役だったんですけど、うらやましいなーなんて思ってました(笑)。
撮影自体は3日間で、お天気との戦いもありつつではあったんですけど、気球のシーンも撮ることができましたし、すごく開放的な空間で家族との絆をもう一度確かめるような感じの、すごく温かい作品だなって思いました。
――気球に乗った感想は?
気球はすごく小さい頃に一度乗ったことがあったんですけど、すごく気持ちが良かったです。もうちょっと怖いかなって思ったんですけど、思っていたほど恐怖感はなくて。ただ、ゴーッという(バーナーの)音がすごいですね。その音に息子役の子はびっくりしてました(笑)。
でも、良い景色も見られましたし、無事に撮れてよかったですねって監督とも話してました。
――天気との戦いもあったということですが、ということは、最後に車に駆け込むシーンはそのときの天気に合わせて撮影されたんですか?
そうですね、あれはリアルな雨です(笑)。