新妻「真彩ちゃんと歌う最後のシーンでは、目が合った瞬間に涙が出てきちゃいますよ(笑)」
真彩：私、今回の歌唱指導の先生に新妻さんとエネルギーが似ていると言われてすごくうれしくて！自分も多分“陽”ではあるのですが、落ちる時には落ちてしまうので…。でも新妻さんにお会いするとやっぱり元気をもらえます！ご家族が羨ましいです。私も娘になりたい、と思ってしまう(笑)。
新妻：家族というと今日、初めて真彩ちゃんのご両親にお会いしたのですが、びっくりするくらいうちの両親に似ていたんですよ！ 遠目から見た時に「え？(自分の)お父さん？」って思ったくらい(笑)。お母さまもうちの母と雰囲気が似ていらして、きっと家庭環境が似ているんじゃないかなと思いました。性格も、真彩ちゃんってへこむ時も「私なんて…」というへこみ方というより、理想があって、そこに到達できていない自分への怒りや焦りとかの方が強かったりしませんか？
真彩：そうかもしれないです(笑)。最初、新妻さんが私と共演することについて「(想像と違って)幻滅されたらどうしよう」っておっしゃっていたけど、本当にそんなことはなくて！お稽古場で作品をつくりあげる時に妥協できないところというのはあるじゃないですか。そもそもミュージカルってちょっとやそっとで作れるものではないし、お金を払って、大切な時間を割いて観に来ていただいているのだから、それに値するものは何なのかと。そういうものを作り出す現場で新妻さんとご一緒して、改めてミュージカルはどんなにタイトな時間の中でも一つ一つを積み重ねて、どれだけのことをやれるか、そういうことが大切なんだなとお姿を見て実感しています。今、ご一緒できているこの期間が自分にとってご褒美なんです。吸収できるものを吸収して、泣かないようにして…(笑)。
新妻：さっき在団中に対談をしてから4年くらい経っているっておっしゃっていたけど、再会して感じたのは、すごく強くなったなと。瞳の色がぜんぜん違うの。最初に会った時は淡いラベンダーカラーのような感じだったけど、今は原色でパキッとしている感じ。自信がついて、自分の軸をしっかり確立されたんだなという印象があります。ちなみに私も真彩ちゃんと歌う最後のシーンでは、目が合った瞬間に涙が出てきちゃいますよ(笑)。
真彩：うれしいです…。今後も新妻聖子さんはずーっと私の人生の目標です！
新妻：いえいえ、そんな目標とかじゃなくていいので、隣にゆるっといてください(笑)。本当にご縁って不思議だなって思いません？
真彩：思います！ 最終回は新妻さんにお願いしたいと前から思っていて、このタイミングで共演だなんて…。私はミュージカルをこれからもやっていきたいと思っているので、ずっとずっと新妻さんは私の前にいらっしゃる方。でも「隣にいて」とおっしゃっていただけて本当にうれしいし、これからもご相談したり、ご縁が続いていったらうれしいです。
新妻：ぜひぜひ、何でも聞いてください。きちんと答えられるように私もしっかり生きていきます(笑)。
担当者から一言
最終回となる今回は新妻聖子さんにご登場いただきました。この連載が始まった当初から「最終回は新妻さんに…」とおっしゃっていた真彩さん。新妻さんへの熱い思いや憧れをたびたび伺っていたので、親子役での共演が発表された時には担当者もとても胸が熱くなりましたし、取材時にも思わず涙が出そうになりました。ゲストを招いてのインタビューは今回で終了となります。ご登場いただいた皆さま、本当にありがとうございました！次回は「真彩希帆の知りたい！芸の道」フィナーレ！真彩さんに連載を振り返っていただきます。
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