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コロナ禍で変化するファンクラブの在り方 タレントとファンの双方向コミュニケーションの場へ

2022/08/18 18:30

コロナ禍でタレントのファンクラブの在り方が変化
コロナ禍でタレントのファンクラブの在り方が変化(C) mayucolor / PIXTA(ピクスタ)

コロナ禍で2年半以上が過ぎ、思うようにライブやイベントを行えない状況下でもファンとふれあうため、多くのタレントやアーティストがコロナ前よりもオンラインの活動を加速させた。その一環がファンクラブだ。ファンクラブビジネスのプラットフォーマーに取材を行い、コロナ禍での変化を聞くと、ファンクラブという存在自体の変化が見えてきた。タレントが一方的にコンテンツを提供する場から、ファンと相互にコミュニケーションを行う場への変化。それはタレントにとってもファンにとっても安心できる「ファンコミュニティ」の実現へとつながっていく。

コロナ禍で新たなジャンルのファンクラブ開設や、ファンクラブの複数化が進む


1エンタメファンの体感としては、コロナ禍でリアルイベントの開催が危ぶまれる日々が続く中、ファンクラブ運営に注力したり、新規立ち上げを行うタレント・アーティストは増加している印象があるが、実際のところはどうなのだろうか。

まず取材したのは、100万人を超える有料会員を抱えるファンクラブプラットフォーマー大手のSKIYAKI。経営企画室長/広報PR担当の武田健志氏に話を聞いたところ、既存ファンクラブ会員数の成長ペースはコロナ禍で鈍化したとのことだった。

「今までのファンクラブの形だと、入会動機はライブチケットの先行予約がメイン。リアルライブの開催が難しい状況ではインセンティブが働きにくいため、現状の会員がすぐさま離れることはなくとも、新規会員の獲得は難しくなっていました」(武田氏)

確かに緊急事態宣言下ではイベントの中止が相次いだ。その後も感染状況によって一進一退が続き、コロナ前と同様の水準に戻るかは不透明な状況だ。しかしSKIYAKIの売上規模はコロナ前と変わっていない。その理由のひとつは、新たに開設されるファンクラブの増加だという。

「弊社は音楽系アーティストのファンクラブを多く運営していますが、それ以外のジャンルの方にも多くご利用いただくようになりました。例えばYouTuberやTikTokerの方。また日本初の国技のファンクラブとして、大相撲協会のファンクラブもできました。相撲にはタニマチ文化があるので、ファンクラブとの相性はいいと思います」(武田氏)10月には両国国技館でファンクラブ会員向けのイベントも予定されている。

もうひとつは、ファンクラブの複数化だ。基本的なファンクラブに加え、プラスアルファのサービスを受けられる「プライムコース」のファンクラブを運営するタレントが増えているという。

たとえばプライムコースのユーザーを対象に、毎月スタジオからオンラインライブを開催するアーティストがいる。オンラインライブは直前までチケットが売れづらいため、アーティスト側は不安を抱えながら準備をせざるをえないという話を聞いたことがある。またファンの側も視聴期限や購入期限を誤って見逃すような事態もありうるだろう。アーティストからするとライブ配信による安定的な収益を見込むことができ、ファンは月1度という高い頻度でもれなくライブ配信を視聴できる、まさにWin-Winの仕組みといえよう。

また、HYDEやVAMPSらが所属するレーベル運営の「VAMPROSE Archives」などは、過去のライブ映像をアーカイブ配信することに特化したファンクラブだ。このようにタレントが持っている映像資産を有効活用していくケースもある。

これを可能にしているのがファンクラブプラットフォーム「Bitfan」「Bitfan Pro」だ。SKIYAKIでは、専任チームが付くことでデザイン面の自由度などにアドバンテージがあり、コンテンツ発信に適した「Bitfan Pro」と、即日のサイト開設が可能で、ファンとの双方向コミュニケーションに適した「Bitfan」、2種類のプラットフォームを用意している。アーティストのニーズに応じてサービスを使い分けることで、1アーティストが2種類のファンクラブを運営することを支援しているのだという。

下に続きます
「Bitfan」「Bitfan Pro」
https://bitfan.id/

株式会社SKIYAKI
https://skiyaki.com/

Fanicon
https://fanicon.net/icon

THECOO株式会社
https://thecoo.co.jp/
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