藤森:そしたらタモリさんが「それ、すごい面白いよ」って。そういう軽薄で中身何もないぺらっぺらなのがお前なんだから、なんでそれをもっと生放送で出さないんだと。出せ、チャラ男だお前はって。それまで自分がやりたい理想の芸人像ってあったんですけどそれはあくまで自分が思ってるものであって。結果道切り開いてくれたのはタモリさんがポロッと言った一言で。自分の良さって人の方が分かるのかなって思ったので、他の人がほめてくれたことを大事にすべきかなと。
――高橋:なるほどね。
――高橋:続いての人生ととのった瞬間は、“吉本卒業”。
藤森:いや、ちょっと待ってください。これでととのったってなると話おかしくないですか(笑)。
――高橋:(笑)。でもそこに至るまでのオリラジってホンマに波すごいよね。
藤森:チャラ男も下火になりまして、2013年またコンビ会議しまして、もう一回オリラジで何かやり遂げようと言ってあっちゃんがパソコンに持ってきた映像が「オリラジでZeppを埋めましょう」というプレゼンで。
――高橋:だから売れ方が芸人の売れ方やないもん。博報堂の人や(笑)。
藤森:そうなんですよ(笑)。最終的に「PERFECT HUMAN」ができて、紅白(2016年「NHK紅白歌合戦」)に出場して、Zeppの夢もかなったんです。それも2年、3年で下火になって、あっちゃんがとった舵がYouTubeだったんです。当時コンビでやってたレギュラー番組を1~2年ぐらいかけて降板するって言って、ちょっとずつ番組をやめていったんです。
――高橋:すごい。それ聞いたときどう思った?
藤森:正直それは久々に揉めました。さすがにこれは「方向性違い過ぎないか?」というのがあって。
――高橋:でもあっちゃんの気持ちはYouTubeに…。
藤森:もう向いてたし、結果成功もしてるから何も言えなかったですけどね。でも僕は僕でやってることに関しては大事にしたかったから、そこは話し合って、お互いやりたいことをやっていこうと。(吉本退社も)揉めたとかケンカ別れしたとかでは全然なくて。
――高橋:レギュラー番組とかもそのまま続いてるしな。実際どうなの?吉本辞めて。
藤森:悪いことで言うと、圧倒的に芸人さんに会う機会が減りましたね。劇場前の楽屋がすごい好きだったんで。あれがなくなったのはすごい寂しさがありましたね。あっちゃんとは連絡ってプロジェクト発表の時しかなくて。朝LINEが届いてて、「新しいプロジェクトを思いつきました。時間がある時に連絡をください」って来てるんです。
――高橋:来るのや。
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