――大庭を演じるにあたり役作りで意識したことはありますか?
何かしら特徴があるというよりも普通の男の子という印象だったので、どちらかというと素の自分に近いかもしれません。
大庭はカーディーラーの営業ということで営業職の友達に少し話を聞いたりしましたが、それよりもどういう過去を歩んできたのかとか、石子先輩とどういう距離感だったかという部分を膨らませて考えたりするようにしました。
――大庭と赤楚さんの共通点はありますか?
剣道をやっていたことや、車が好きという部分は共通点かもしれません。あと、部屋も雑貨が多くて、自分の好きなもので溢れているという点は似ています。
――自分に似ている点も多いということは、大庭は演じやすいキャラクターなのでしょうか?
自分に近すぎるとちょっと演じるのが難しい部分もあって。自分のことって意外と見えていないじゃないですか。
「そのまんまでいいよ」と言われれば言われるほど、どう演じていいのか悩む部分もあって。だから、逆に離れていた方が演じやすいのかもしれません。でも、大庭のずれているところとか、(演じていて)楽しくてしょうがないですね。
――大庭は硬派なキャラクターですが、男らしさを出すために意識していることはありますか?
姿勢を良くしようというのは意識しているんですけど「男らしくするぞ!」とし過ぎると、僕ガタガタしちゃうので(笑)。なので、意識しているのは姿勢くらいです。
――主演の有村さん、中村さんと共演してどのような刺激を受けましたか?
刺激を受けている部分でいうと全部です。台本プラスアルファで中村さんや有村さんが出す色があって、それによって日々化学反応が起きています。1シーン、1シーンで刺激を受けているなと感じます。
――初共演となる小田さんやさださんはいかがですか?
台本にある言葉なのに、お二人とも自分の中から出てきた言葉みたいに聞こえるんです。リアリティがあって、(言葉が)染み込んでいく感覚があって。(お二人のような演技は)すごく勉強になります。
――監督の塚原さんは、赤楚さんの演技についていい意味で「そう来るか」と驚かされるというお話もされていました。
そうなんですか? ありがたいです。