磯村:地元にいながら芝居を学べる方法はないかということで劇団を調べて、その中の一つに電話して、「お芝居教えてください」って言って劇団に入ったんです。東京で文学座とか青年座とかで戦ってきた方々に(感情の入れ方を)台本から一行一行細かく「こうやって入れていくんだよ」って丁寧に教わって。それが今に活きているし、僕の原点ですね。
――高橋:なるほど。
磯村:大学中退してオーディションを受けまくったんですけど、あまりにも事務所の書類も落ちるし、芝居を学ぶべきだなと思って小劇場を2年間ぐらい転々とやってました。自分が主演の舞台を小劇場でやった時にちょうど今の事務所の人が見て声をかけてくれて、そこから始まった感じですね。「仮面ライダーゴースト」で初めてオーディションを勝ち抜いて。
――高橋:「仮面ライダーゴースト」が決まった時って、ご両親はどうだったの?
磯村:段ボールに「仮面ライダー受かった」って書いて、テレビ電話してる最中にそーっと出して(笑)。超喜んでくれましたね。ようやく少しは安心させられたのかなって。
――高橋:夢を追ってる若い子にアドバイスをお願いします!
磯村:僕、すごく口に出してたんですよね、「俳優になりたい」って。口に出すことによって、もちろん反対する人もいるけど、たまに協力してくれる人がいるので、その人の意見を聞いて乗っかる。それが、夢を追いかける時は大事なポイントになってくるかなと思います。
奇跡の出会い…富良野のサウナで出会ったものとは
――高橋:磯村くんといったらサウナというイメージがあるけど。
磯村:「サ道」のととのうシーンがあるというのを見た時に、“ととのう”っていう感覚を知らずに撮影に参加できないと思って。それまで水風呂に入れなかったんですけど、役作りとしてサウナ入って水風呂入って休憩して、ってやってみたら、1回目でととのう感覚を知ったんです。なんとなく「これか~」って。そこからです、サウナにハマってったのは。