テレビ番組に精通するライターの前川ヤスタカが、地方番組に注目し、レビューしていく。今回はテレビ北海道で放送されている番組「EXITのアヤシイTV アチ〜の見つけました!」(毎週土曜夜7:00-)を取り上げる。
EXITにとって、初めてのゴールデン冠番組
EXIT(りんたろー・兼近大樹)といえば、チャラい見た目とキャラクターを生かした漫才、その一方で苦労人だったりまじめだったりというギャップで知られる。
兼近の世間に忖度しない率直な発言なども含め、若年層中心に常に注目されている彼らだが、意外にも昨年まで「冠番組」は深夜ばかりでゴールデンタイムの冠はなかった。そんなEXITの初めてのゴールデン冠番組が北海道ローカルの「EXITのアヤシイTV」である。
北海道と縁深い、EXITの2人
タカ＆トシやトム・ブラウンなどと比較するとあまり地元を前面に出してはいないが、兼近は北海道札幌市出身。いわゆる地元凱旋パターンの地方冠番組だ。ちなみに相方のりんたろー。は静岡県浜松市の出身だが、母親が北海道出身ということで縁はある。
そんな2人にとって縁深い北海道ローカルの「アヤシイTV」だが、最初の2カ月は関東や大阪のアヤシイスポットをスタッフがロケで巡り、そのVTRを物理的に東京にいるEXITが見るという、あまり北海道ローカルの意味がない展開。
その後北海道出身の内藤大助とのスポーツ体験会、北海道の食べ物あるある回と徐々に北海道に寄っていき、EXITが初めて札幌ロケを敢行したのは第7回、番組開始から実に3カ月半が経ったところであった。
このような状況となった背景は、おそらく2人のスケジュールの都合(特に今年は兼近が「24時間テレビ」のチャリティーマラソンランナーに選ばれている)やコロナウイルスなど、色々と事情があるものと推測される。
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