彼が大事にしているのは「心で演じる」こと。「四六時中役のことを考える、役で生きる、というのを忘れずに生きていきたい」(「タレントパワーランキング」2021年12月29日)と語っている。その役を演じている間はずっと役でいるように生きるのだ。だからだろう。彼が演じる役にはいつも愛らしさがある。「天然」とは、たとえ隠そうとしてもにじみ出てしまうものだ。赤楚衛二の芝居には愛さずにはいられない可愛げが溢れ出ている。
文=てれびのスキマ
1978年生まれ。テレビっ子。ライター。雑誌やWEBでテレビに関する連載多数。著書に「1989年のテレビっ子」、「タモリ学」など。近著に「全部やれ。日本テレビえげつない勝ち方」
※『月刊ザテレビジョン』2022年11月号