コワモテの殺人鬼が実は!?
数多くのドラマ、映画で活躍している津田。ドラマ「警視庁捜査一課9係」「新警視庁捜査一課9係」「特捜9」シリーズ(テレビ朝日系)ではレギュラーとして長く刑事役を演じていたが、一方で映画デビュー作「ソナチネ」(1993年)の北野武監督の「アウトレイジ最終章」(2017年)などのような悪役もぴったりとハマるという演技のふり幅だ。
そして今回は、隣人の少年をおびえさせるコワモテの“殺人鬼”という役。幼いときの少年の記憶にこびりついてしまった逮捕時の演技もさすがのものだった。
公園で祐希を追いかけるように走った清は、実は車道に飛び出していた幼い子を助けるため。ケガをしてまで助けた姿に感動した祐希は、かつてニュースを見たことを明かしつつ「あなたは罪を犯したかもしれないけれど、ちゃんと償ってきたんですよね。僕が言うのもおかしいですけど、勇気を出してがんばってください。周りがどんなこと言ってきても、ケガをしてまであの男の子を助けたあなたなら、できると思います」と告げた。
その言葉に「そんなふうに思ってくれる人がいるんだったら」と涙した清。
だが実は、清は俳優だったことが明らかに。
祐希の記憶に残っていた殺人鬼は、清の俳優人生で最も大きな役だった。それを「今でも覚えている」との祐希の言葉は、俳優冥利に尽きるもので、今は仕事が少なくなっていたがもう一度奮起する勇気を得たのだった。
SNSには「津田さん、悪い顔と良い顔のギャップ!」「ホラーかと思ったらマジで予想外の結末」「津田寛治さんさすがすぎる」といった感想が寄せられた。
次回、9月29日(木)放送のショートドラマは、濱田龍臣と橋本じゅん出演の「うそつき」、鶴見辰吾と野間口徹出演の「死神」となる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部