林遣都と仲野太賀がW主演を務めるドラマ「初恋の悪魔」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)の最終話が、9月24日に放送された。最終話は鈴之介を演じる林が素晴らしかった。おそらく“人生で初めて”愛の告白をされて両手で顔を覆い泣く鈴之介も、ふと、愛した女性が消えたことに孤独を感じる姿も、どの瞬間も愛おしく感じてしまうほどの演技力。Twitterのトレンドランキング1位を獲得したほか、“初恋の悪魔ロス”となったファンの感想はしばらく止むことはなかった。(以下、ネタばれが含まれます)
細やかなセリフや状況まで楽しめる坂元裕二作品
同作は、「Mother」「Woman」「それでも、生きてゆく」「東京ラブストーリー」などのヒットドラマを書き下ろした脚本家・坂元裕二が手掛けるミステリアスコメディー。
刑事・鹿浜鈴之介(しかはま・すずのすけ/林)、総務課・馬淵悠日(まぶち・はるひ/仲野)、生活安全課・摘木星砂(つみき・せすな/松岡茉優)、会計課・小鳥琉夏(ことり・るか/柄本佑)といった、訳ありの警察署員たちが、刑事とは違った感性と推理で難事件を解明してきた物語。
警察署長の息子が連続殺人犯だったという衝撃
伏線が絡み合うサスペンスの結末はもちろんのこと、主要人物たちの関係性の変化を細かい描写で見せてきた今作。悠日の兄・朝陽(毎熊克哉)が殉職したと処理されていた事件も、星砂の恩人・リサ(満島ひかり)が服役しなくてはならなくなったことも、すべて元凶は警察署長・雪松(伊藤英明)の息子・弓弦(菅生新樹)が何年もの間に犯してきた殺人事件を、父がかばい続け隠ぺいしてきたという衝撃の事実からだった。
弓弦が鈴之介宅で、星砂と琉夏の命も消し去ろうとすると勘付いた鈴之介と悠日は、間一髪で弓弦の動きを制して、長年に渡る悲しき殺人の連鎖は幕を閉じた。