深夜に明かりが灯る建物をアポなし突撃『不夜城はなぜ回る』、東野幸治も太鼓判を推すディレクターの「趣味」

2022/09/29 19:00 配信

バラエティー コラム 連載

東野幸治※ザテレビジョン撮影

ひとりのディレクターの「深夜に明かりが灯る建物を突然訪ねて、何をやっているのか確かめる」という趣味が、10月からレギュラー番組になる。

異色の経歴を持つディレクターの「趣味」が番組に


「なんなんだその趣味は」と思うが本当の話なのだ。その番組とは「不夜城はなぜ回る」(TBS系)。MCは東野幸治で、「深夜に明かりがついている建物=不夜城」を調査するのは、番組を企画した入社5年目の大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)である。

プジョルジョDは学生時代から「不夜城」に興味を持ち、テレビもなにも関係なく、プライベートで調査をしていたという。母親はインドネシア人で、父親は日本人。TBSに入社する前は、インドネシアで犯罪専門のパパラッチのバイトをしていて、現地の警察と一緒に現場に突入していたそう。過去3回放送された特番では、その異色の経歴にどのゲストも「何者!?」とざわめいた。

真夜中を通じて日本の“いま”を知る「不夜城はなぜ回る」


不夜城はなぜ回る」は、そんなプジョルジョDが見つけた「不夜城」を、自ら体を張ってレポートする。カメラを持つのも、交渉するのも、ナレーションも、スタジオで説明するのも、すべてプジョルジョDひとり。番組セットはガラクタだらけの倉庫を舞台に、ネオン管があちこちに配置され、眠らない夜のイメージを盛り上げる。

……と、ここまで「不夜城」とか「パパラッチ」みたいなキーワードが続くと、なんだか同局の「クレイジージャーニー」のような、裏世界への潜入を思い浮かべてしまうかもしれない。だが、プジョルジョDが突撃する「不夜城」は、下世話でもエロでもなく、犯罪の臭いもまったくしない。

ゲストの多くが「番組タイトルに騙された」とコメントし、初回特番では東野幸治が「この番組、『ニッポン万歳』でええやん!」と叫んだ。なぜなら「不夜城はなぜ回る」は、単に好奇心を満たすだけでなく、真夜中を通じて日本の“いま”を知る番組になっているのだ。

関連人物