テレビ報道の裏側を描いた話題作が日本初放送! オーストラリア発ドラマ「The Newsreader」がBS12にていよいよスタート

2022/10/07 13:53 配信

ドラマ

1986年のメルボルンの放送局を舞台に、そこで働く人々の姿を描いた「The Newsreader」が10月7日(金)スタート!(C)2021 Werner Film Projects Pty Ltd, Australian Broadcasting Corporation,Screen Australia

欧米を中心に、上質な海外ミステリーやサスペンスドラマを放送してきたBS12 トゥエルビの「金曜キラー通り」。10月8日(金)夜9:00からは、テレビ報道の裏側を描き2022年にオーストラリア最優秀ドラマ賞を制した話題作「The Newsreader」を日本初放送する。


今日的なテーマを盛り込みながら描く「ニュースの舞台裏」


本作は、2022年ロギー賞で「最優秀ドラマ賞」「最優秀女優賞」の2部門を受賞し、2021年オーストラリア・アカデミー賞では「最優秀連続ドラマ賞」「主演女優賞」など5部門受賞するなど、オーストラリア国内で圧倒的実績を誇る話題作。

舞台は1986年、オーストラリア・メルボルンの放送局のニュースルーム。スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故、ハレー彗星の大接近、チェルノブイリ原発事故など実際に起こった事件をベースにしながら、そこで働く人々の裏側をテンポよく、時にコミカルに描く。

主演を務めるのは、日本でも話題となった「FRINGE/フリンジ」や「マインドハンター」などのテレビシリーズで知られるアナ・トーヴ。本作では、報道番組「6時のニュース」のキャスターで、気難しく共演者泣かせなスター記者・ヘレンを演じる。

【写真を見る】悪名高いスター記者・ヘレンを演じたアナ・トーヴは、2022年ロギー賞で最優秀女優賞を受賞(C)2021 Werner Film Projects Pty Ltd, Australian Broadcasting Corporation,Screen Australia

毎日なんとなく見ているテレビのニュース番組はどのように作られ、その裏側にどんな人間ドラマがあるのか。そうした視聴者の好奇心に、本作は放送に間に合わせるため奔走する記者やスタッフたちの姿や、ニュース速報にアドリブで対応するキャスターの緊迫した様子で応えていく。

世界を震撼させた大ニュースを物語に盛り込んだことで、単なる業界の内幕ドラマを超えた作品となっているが、1980年代という時代設定もポイントの一つ。インターネットも普及していない環境で迅速にニュースを伝える難しさや、当時の女性の社会進出の厳しさなども知ることができる。

そして、差別や偏見と戦いながら困難な道を切り開いていく女性スター記者・ヘレンと、野心にあふれた若い男性記者・デイル(サム・リード)を主人公に据えたことにより、パワハラをはじめ現代の日本にも共通する問題も詰め込まれている。そんな二人の関係がどうなっていくのかも注目だ。


「The Newsreader」ストーリー

ヘレン(アナ・トーヴ)は野心あふれる若手記者・デイル(サム・リード)とペアを組み、報道の現場で奮闘していく(C)2021 Werner Film Projects Pty Ltd, Australian Broadcasting Corporation,Screen Australia


1986年1月24日、オーストラリア第2の都市・メルボルン。民放テレビ局のニュース部門で働く若手記者・デイル(サム・リード)は、映画『クロコダイル・ダンディー』の公開を控えた人気コメディアン、ポール・ホーガンの映像を使って、空前の観光ブーム到来というニュースをまとめようとしていた。

一方、局の報道番組のキャスターを務めるのは、視聴者から絶大な支持を集める女性記者・ヘレン(アナ・トーヴ)。だが、ニュースを読むだけでなく社会問題への取材意欲が旺盛なヘレンは、事なかれ主義のプロデューサー・リンジー(ウィリアム・マッキネス)と衝突。番組からの降板を宣告されてしまう。

ヘレンの降板を知った局内には衝撃が走り、デイルを含めヘレンの後釜を狙う記者たちは色めき立ち、さまざまな動きが始まる。そんな中、デイルが心のバランスを失ったヘレンを偶然救ったことから、二人はペアを組むことに。

さらにその数日後、アメリカでスペースシャトル「チャレンジャー号」の爆発という大事故が発生。7人の乗組員全員死亡という痛ましい事故をめぐる報道を通して、ヘレンは自身がニュース部門にとって必要な人材であることを改めて証明していく。

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