今一番興味がある仕事はラジオ
──退団してからの1年だけでもさまざまなお仕事に挑戦されてきましたが、この先の展望はどのようなものですか?
やりたいことはいろいろありますが、「マイファミリー」に出させていただいたことで映像のお仕事の面白さを感じたので、映像のお仕事は続けていきたいなと思いました。あとは今回CDも出させていただきますが、春にコンサートをやらせていただいて、ライブでないと体感できないものがあるなと思ったんです。お芝居は座って見ていただくのに対して、ライブはその空間や楽曲を共有して一緒に楽しんでいる感じがあって。11月にもコンサートツアー(「RYO TAMAKI LIVE TOUR 2022~Freely~」)があって楽しみにしているのですが、そういった機会はこの先も持てたらいいなと思っています。
──退団後の活動・活躍として理想にしている宝塚OGの方がいらっしゃったら教えてください。
皆さんそれぞれご自身に合った形で活動していかれていて素敵ですよね。私も自分に合った活動を模索していけたらいいなと思っています。どなたかに絞ることはできませんが、お芝居の仕事に限らず、ディナーショーやトーク、ラジオなど、先輩方がいろいろな活躍をされていることは励みになりますし、刺激を頂いています。
──現時点でまだやっていないお仕事で、今後挑戦してみたいことはありますか?
ラジオは今一番興味があります。在団中も「りょうちゃんの声が好き」と言ってくださるファンの方がいらして。自分では自分の声の良さがあまりわからないのですが「癒される」とか「安心する」と言っていただくので、ラジオやナレーションなどの声のお仕事は機会があったら挑戦してみたいです。
──アニメがお好きだというお話もありましたが、声優業にご興味は?
自分がアニメを好きだからこそ、声優さんはハードルが高いなと思いつつも……いつか機会があったらやってみたいなという気持ちはあります。
「まずはやってみよう」と思わせてくれる環境に感謝
──演じる役に限らず、お仕事の幅もさらに広がっていきそうですね。
そうですね。やる前から「これは違う」「あれはやめたほうがいい」って選択肢を狭め過ぎなくてもいいのかなというのは、今の事務所に入って思うようになりました。まずはやってみてから、その道を行くか考える感じでいいかなって。
──宝塚歌劇退団後、俳優として新たなフェーズに進むにあたって、不安や怖さなどを感じていてもおかしくないと思うのですが、その姿勢でいられているのはとても素敵ですね。
いや〜、本当にめちゃくちゃ怖かったですし、不安しかなかったですよ。1年前、退団したころの私は「自分には何もないし、何もできない」「自分の良さがわからない」という状態で。でも今のマネージャーさんや事務所の皆さんが、常に前向きな気持ちにさせてくれるんです。「まずはとりあえず楽しくやってみましょうよ」と言ってくれる。そんな今の環境に本当に感謝していますし、本当に素敵なご縁をいただいたなと思っています。
■取材・文/小林千絵
朗読ミュージカル「Unrequited Love~マクベスを殺した男~」
公式サイト
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珠城りょうアルバム「Freely」「Shine」
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