阿部寛が主演を務めるドラマ「すべて忘れてしまうから」の第5話が10月12日に配信された。第5話では、「Bar 灯台」のオーナー・カオルを演じるCharaが劇中で「いつか王子様が」を弾き語りで歌唱するシーンがあった他、失踪中の恋人“F”(尾野真千子)から“M”(阿部)へ電話が入る場面も。電話越しとはいえ、回想シーン以外では第5話にして初めて“M”と“F”の会話シーンが披露された。(以下、ネタバレを含みます)
同ドラマは、今最も話題の作家の1人である燃え殻のエッセイを国内トップクリエイターがドラマ化した話題作。阿部演じる作家“M”を主人公に、消えた彼女“F”(尾野)を巡る、大人の心に染みわたるミステリアスでビタースイートなラブストーリー。ディズニーの公式動画配信サービス・ディズニープラスの「スター」で毎週水曜昼4:00より独占配信中だ。
物語の主人公となる“M”を阿部、“M”の失踪した彼女“F”を尾野が演じる他、“M”の行きつけであり、物語のキーとなる舞台“Bar 灯台”のオーナーをChara、同じバーで働く元バンドマンの料理人役を宮藤官九郎、“F”の元同僚役で大島優子、そして“F”の姉を名乗る女性役で酒井美紀が出演。さらに、異例の試みとなるエンディング楽曲を毎話異なる10組のアーティストが担当することも話題となっている。
“M”がインフルエンザに
年の瀬、“M”はインフルエンザにかかってしまい、独りで年を越すことに。“M”の病状を知った「Bar 灯台」のオーナー・カオル(Chara)は、従業員のフクオ(宮藤)と臨時アルバイトの泉(青木柚)に年越しそばやスポーツドリンクなどを持って行かせる。年越しそばを受け取った“M”は、そばをすすりながらスマホでSNSをチェックすると、店内で「いつか王子様が」を弾き語るカオルの姿がアップされていた。
元旦、“M”のスマホに失踪中の恋人“F”から電話が入る。“F”は新年のあいさつをするとともに、卒園した子どもたちが送ってくれているはずの年賀状に返事を出したいため、自宅に行って年賀状の写真を撮って送ってほしいと依頼。“F”の自宅を訪れた“M”は、「Bar 灯台」で働く女性・ミト(鳴海唯)こと“笹瀬しほ”から届いたクリスマスカードを見つけ、“F”とミトが友人だったことを知る。
“ミト”って何者？
泉が実はフクオの息子だったという意外な真実が明らかになった第4話に続き、「Bar 灯台」のアルバイト・ミトも実は本名ではなく(水戸出身だからミト)、“F”と食事に行ったり、手紙を交わすくらいの仲だった、という新たな事実が判明した第5話。さらりと存在が明らかになったオーナーの“息子”についても気になるところだが、かねてより“物語の重要な舞台”といわれてきた「Bar 灯台」に集う人々の複雑な関係性が6話以降の後半戦でますます明らかになっていくのかと思うと、にわかに心がざわつく。
そういえば第4話で、“謎の美女”(大島)と“M”が「朝帰り」した際に、偶然2人の姿を目撃したミトが「さっきのって昨日店でイチャついてた人ですよね～？ずっと一緒だったんだ…彼女が行方不明なのに」とツッコんでいたが、“彼女の友達”という立場だったことを思えば、ただ美女との朝帰りをイジっていたわけではなく、「行方不明なのにそんなことしてていいの？」と注意したようにも思えるし、なんなら都合良くあの場に居合わせたのも、すべて“F”の差し金(監視)だったのではないかとすら思えるから不思議だ。さらに遡って第2話で、“M”に“彼女の友達”を知らないのかという話を切り出したのもミトだったりして…。あれも取りようによっては、探りを入れているとも取れてしまう。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/because-we-forget-everything
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