テレビ朝日系で放送中のドラマ「緊急取調室」(毎週木曜夜9:00-9.54)。同ドラマは、井上由美子脚本で、たたき上げの取調官・真壁有希子(天海祐希)が、警視庁の取り調べ専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーと共に、ひと癖もふた癖もある被疑者と一進一退の心理戦を繰り広げていく第2シリーズだ。
今回、キントリメンバーが仕事の後に立ち寄る居酒屋「しんじ」を夫と共に切り盛りする、かやのを演じる中村静香にインタビューを敢行。役どころや、現場の裏話、大好きなお酒のエピソードなどについて語ってもらった。
――中村さん演じるかやのはどんな女性ですか?
捜査会議に踏み込んじゃいけないってわきまえて接客していたはずのかやのが、今シーズンでは天然っぷりを発揮した結果、視聴者の皆さんが踏み込んで聞いてみたいことを代弁しているのかな?と思っています。それを夫のしんじ(生島勇輝)さんが止めていて、いい夫婦だなという印象です。
――かやのの魅力はどんなところにあると思いますか?
天然で出過ぎた発言しちゃったりするところですかね。あと、かやのは実は母親なんですよね。本編では描かれていないですが、ママとしてもっとパワフルなかやのを感じていただければと思います。
――主人公・真壁有希子を演じる天海祐希さんの印象を教えてください。
とにかく格好いいです! 私にも同じ目線で話し掛けてくださって、とてもフレンドリーな方です。そして、その背中や現場での姿で、さまざまなことを教えてくださるなと感じています。本当に頼もしいです。
――他の共演者の方たちとのエピソードを教えてください。
田中哲司さんとは、控室とかで2人きりになると、田中さんの方から気さくに話し掛けて下さって、本当に穏やかな方でフレンドリーで常に温かい癒やしをいただいています。
それに、花粉症がひどいようで、ご一緒したシーンの日も花粉症が大爆発していました。その日は1日でティッシュを1箱半くらい使っていらして、小日向(文世)さんも「1日でティッシュを1箱半使えるってすごいよねー!」って笑っていて、現場はその話で盛り上がりました。本当に花粉症がひどくて大変そうでした。
でんでんさんは、私の中では映画「冷たい熱帯魚」(2010年公開)を見てから、同一人物とは思えないようになってしまって(笑)。穏やかなイメージを持っているときにその映画を見たので、でんでんさんにどんな顔して会ったらいいんだろうって、ドキドキしていました。
先ほどもメーク室ででんでんさんと2人きりになったとき、もしかしたら(「冷たい熱帯魚」で演じた役のように人を殺してしまうような)一面もあるのかも…と思って、ちょっと観察しちゃいました。
――もし、中村さんが取り調べできるとしたら、どなたを取り調べてみたいですか?
大杉漣さん! いつ寝ているのか取り調べてみたいです。いつも忙しそうなのに、大変そうだとか眠そうな姿を見たこともないし、みじんも感じないんですよね。もしかしたら、背中にネジが付いてるんじゃないかなって思います(笑)。すごく前に共演したときのエピソードも覚えてくださっていて、本当に細やかな心配りもすてきで、人間としても大きな方です。
――中村さんご自身はうそをつくのはお上手ですか?
全然ダメです!(笑) 取調室に入れられたら、たぶん1秒で白状しちゃうと思います。自分はばれていない自信があるのに、周りからは本当に分かりやすいねって言われます。
――友達へのサプライズもバレてしまったり…?
サプライズするとなったらウキウキしちゃいますね! だから、思わず祝う顔になっちゃう…。顔に「祝!」って書いてあるくらい(笑)。喜怒哀楽が全部分かりやすいみたいで、顔にすぐ出ているみたいです。