川口春奈主演の木曜劇場「silent」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)が、10月13日に第2話が放送された。ワイヤレスのイヤホンを落とした紬(川口)が、想(目黒蓮)と再会し、8年前の別離について語った。耳の病気で聴こえなくなった想とは、紬が覚えたての手話、音声で文字入力してくれるアプリ、スマホを使った筆談を用いての対話。そのやりとりは視聴者に感動を呼び、Twitterのトレンドランキングは初回に続き世界1位を記録した。(以下、ネタバレが含まれます)
紬は想が音のない世界にいることを知る
今作は『フジテレビヤングシナリオ大賞』受賞作家である生方美久の完全オリジナル作品。主人公・青羽紬(川口)が、本気で愛するも別れることになってしまった高校時代の恋人・佐倉想(目黒)と8年の時を経て偶然、再会。そこに待ち受けていた現実と向き合いながらも寄り添い、乗り越えていこうとする姿を描く。
大切な人との別れを乗り越え、今を生きようとしている女性と、障がいを患ってしまったことで自分と向き合えず別れを選んでしまった青年。音のない世界でもう一度“出会い直す”ことになった二人と、それを取り巻く人々が織り成す、切なくも温かいラブストーリーだ。
想が一人で向き合ってきた耳の病気
まさに第2話は、紬と想の“出会い直し”が始まった回といえる。8年前に「好きな人がいる。別れたい」のメッセージだけで想から別れを告げられてしまった紬の前に、耳の聴こえない想が現れたことで2人の失われた時間が動き始めたのだ。
まず、紬との別れを決意したころの想の生活が描かれた。高校の卒業式で耳鳴りを感じた想だったが、母・律子(篠原涼子)から心配されても「気のせいじゃないかな」と誤魔化していた。しかし、病気が発覚し、泣き崩れる母を見て想は「お母さん、ごめんね」と、少しずつ自分の病気を受け入れようと決める。
自分の声が好き、と言ってくれた彼女・紬とも離れることにした想。何も知らない紬から「いつでも電話して」と無邪気に言われることに耐えきれず、一人涙を流した。
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