
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第39回「穏やかな一日」が、10月16日(日)に放送される。三谷幸喜が脚本を務める同ドラマは、源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時(小栗)が、朝廷との最終決戦に挑む最終盤に突入する。
「WEBザテレビジョン」では、同ドラマにて3代目鎌倉殿・源実朝を演じる柿澤勇人に、小栗旬や大竹しのぶとの共演エピソード、実朝を演じる上で準備したこと、大河ドラマへの思いなどを語ってもらった。
とてもプレッシャーを感じました
――源実朝役のオファーが来た時のお気持ちをお聞かせください。
実朝という人物のことを僕は今まで深くは知らなかったのですが、三谷さんが実朝に対して思い入れがあり、世間にあまり認知されていない新しい実朝像を描きたいとおっしゃっていたので、とてもプレッシャーを感じました。
――演じるにあたって具体的にどのような準備をされたのでしょうか。
今回、時代考証にも入ってくださっている坂井孝一先生の本を読みました。実朝に対して最新の研究をされていて、かなり今回の実朝像に近い書かれ方をしていたので参考にさせていただきました。あとは、太宰治さんの「右大臣実朝」という本も読みました。フィクションではあるのですが、実朝がいかに良い将軍で、政(まつりごと)にネガティブではなかったかというようなことが書かれていたので、それも参考にしながら撮影に挑みました。
真剣に向き合ってくれるとても温かい環境だなと思います
――大河ドラマは3度目の出演ですが、大河ドラマへの特別な思いはありますか。
大河ドラマは歴史もあり、幼い時に祖父が大河ドラマを見ていたので、身近に感じるドラマです。時代設定や所作などクオリティの高い環境で制作しているイメージがあります。大河ドラマ初出演の「平清盛」(2012年)や、2作目の「軍師官兵衛」(2014年)の時は、噛んではいけないとか、NGは極力出さないようにしないといけないとか、変な緊張を勝手に抱いていて、当時の僕は心の余裕がなかったなと思います。
しかし、今回は小栗さんをはじめ他のキャストの方々も盛り上げてくれて、それがなれ合いになっていないところがすごいなと感じました。やりたいことをやらせてくれて、それを受け入れてくれる監督やカメラマンさんがいて、それに呼応するかのように全てのスタッフが芝居に真剣に向き合ってくれているとても温かい環境だなと思います。