「3分診療ではダメ」スーパー脳外科医・加藤庸子が40年間“患者とのバスツアー”を企画し続ける深い理由<初耳学>

2022/10/16 23:20 配信

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「日曜日の初耳学」にスーパー脳外科医の加藤庸子さんが登場した (C)MBS

10月16日に放送された「日曜日の初耳学」(MBS/TBS系)の「インタビュアー林修」コーナーに、女性脳神経外科医として世界一の手術数を持つ脳神経外科医・加藤庸子さんが登場。林修のインタビューに答え、世界の脳医学分野をけん引するスーパードクター・加藤さんが医療の現場で貫く信念が明らかになった。

「医学史上最高の女医の一人」


愛知県内の病院で脳神経外科医として働く加藤さん。くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤“クリッピング術”のスペシャリストとして知られ、「医学史上最高の女医の一人」とも称賛される医学界のレジェンドだ。

一般的な脳外科医が年間に30件の手術を行うところ、加藤さんが手掛ける手術数は年間150件にものぼり、これまで行った手術は3000超。その件数の多さは、この日の収録スタッフの中に「加藤先生に家族を助けていただいた」という人が二人もいた、という事実からもうかがい知ることができる。

中でも加藤さんが得意とする“クリッピング”と呼ばれる技法は、脳の動脈にできた瘤(こぶのようなもの)にクリップをかけることで、破裂を防ぐもの。使用するクリップは、約160種類もの中から動脈瘤の根元の形にあわせて選別しているという。

「できるだけ私の手で助けたい」


多数の手術を抱え、ただでさえ多忙を極める加藤さんだが、名刺にはなんと自身の携帯電話番号も載せ、24時間いつでも患者から直接連絡が取れるようにしている。

林先生が「なかなかできないことですよ。大変じゃないですか?」と尋ねると、加藤さんは「患者との間の歴史がありますので、できるだけ私の手で助けてあげたい。電話って、かけたい時が“返事が聞きたい時”だと思うんですよね。だから私は手術中でも、もし差し支えない時間帯であれば電話に出るようにしています」と、名刺に番号を記載することへの思いを口にした。

実際、収録中にも次々と患者から着信が。世界的権威となった今も“患者に寄り添い、安心を与えることが医療の基本”という信念を持ち続ける加藤さんに、スタジオからも驚きと感嘆の声が上がった。

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