「日常苦しんでいるところを掴まなきゃ意味がない」
さらに、加藤さんは40年ほど前から、過去に担当した同じ症状の患者たちを集めたバスツアーも定期的に企画しているという。
「(手術後、診察に訪れる患者さんは)『何も悪くないです』とおっしゃる方も多いんですが、実際に旅行をして階段やバスの昇降をやってもらうと全然ダメなんです。そういうところで、その患者さんが日常苦しんでいるところを掴まなければ意味がない、と。“(待ち時間ばかり長くて診察があっという間の)3分診療”ではダメなんだよ、ということのために一晩泊まって。そうすると、半身まひの人が何を困っているかってことが分かるんです」と、バスツアーの狙いを語った加藤さん。
また、手術から3年、5年、7年と経過した患者がともに時間を過ごすことで「今の私は大丈夫なんだ」「3年たったらこうなるんだ」と感じ、安心を得られることも、加藤さんがバスツアーを企画し続ける理由の一つだという。
いい医師の条件「心のケアが大事」
加藤さんの医師としての活動は日本国内にとどまらず、発展途上国へ医療技術を教えに行くなど世界にも広がっている。費用は自ら負担し、多い時は年間20カ国を訪れることも。驚く林先生に、「それを仕事と思うかどうかですよね。若い人たちを育てることはいいことだと思っています」と加藤さんは言う。
「先生が考える良い医師の条件は?」という質問に、加藤さんは「当たり前のことですが、あの先生の所に行ったら治るってことですよね。ただ、治す力の中には技量や知識、それだけじゃなくて心のケアが大事かなと思いますね。そういうことも大きく含めた治療ができる医者がいい医者じゃないのかな」。
目の前の患者をしっかり見つめ、寄り添う加藤さんの医師としての強い信念に打たれた林先生。「生きる、働く、人の役に立つっていう3つがこんなにきれいに一本で通っている方っていうのはほとんどいないんじゃないかな。うん、何も言葉がないですね」としみじみ語った。
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