
「死んだ彼氏が脳味噌だけで生きていたら」「恋人を最高に好きだったときの気持ちに戻れるクスリがあったら」「瀕死の元カレが、ロボットの姿になって現れたら」…少しだけ未来の不思議なサービスを通し、本当の愛に気づく人々を描く物語の数々。
収録作「元カレと三角関係」が「世にも奇妙な物語」(フジテレビ)でドラマ化される、Ququが描く切なくほろ苦いSF短編集「死んだ彼氏の脳味噌の話」から厳選して全7回連載でお届け。今回は第1回となる。
事故で恋人を亡くし、悲しみに暮れる女性。ある日医療ベンチャー企業の社員を名乗る男性が、死んだ彼氏の脳味噌を届けにきた。どこにも行けず、話すこともできず、「うれしい」「かなしい」の二つの感情表現しかできない彼と生活する中で、マリコの気持ちは揺れ始める…。



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