「直虎」阿部サダヲ、海老蔵演じる信長に『殺気を感じた』
阿部サダヲが大河ドラマ「おんな城主 直虎」(毎週日曜夜8.00-8.45ほかNHK総合ほか)に出演中。阿部は、直虎(柴咲コウ)の人生に大きな影響を与える後の天下人・徳川家康を演じている。
注目すべきは、今川の人質となっていた幼少期の姿から演じ切っているというところ。「桶狭間の戦い」で今川を裏切り徐々に頭角を表していくようになったが、6月18日(日)の放送ではいよいよ家康にとって運命とも最大のピンチともいえる信長(市川海老蔵)が登場。さらに、妻・瀬名(菜々緒)が久々に登場という家康にとって波乱の1日となる。
信長との面会という危機と、妻との再会、そんな状況を演じた阿部にどいうった心境だったのかなどを聞いてみた。
――家康を演じるに当たって意識している点などを教えてください。
“三河のぼんやり”と呼ばれていた幼少期・竹千代の時期から、松平元信・元康、徳川家康と名を変え天下人となっていく姿を演じていく中で、今までになかった家康像を描けたらいいですね。
家康は、「できれば戦をしたくない」「平和が一番いい」という思いが強かったと考えているので、そういった部分を出していきたいです。
――信長に初めて出会った印象はどうでしたか?
すごく恐かったです。こちらに向かって近づいて来るシーンがあるんですけれど、殺気を感じましたもんね(笑)。海老蔵さんが演じる信長は、そのぐらい気迫のある人物でした。手を振り上げたら妖術を使いそうな、雰囲気もいでたちも世界観が違うという人物です(笑)。
信長と対面した時の家康の様子にも注目してください。「ヘビににらまれたカエルのような表情」という字幕を出してほしいくらです。手を床につき、縮こまったカエルのような態勢で信長に威圧されていますので、そして、衣装も緑っぽいので(笑)。
――瀬名との関係は、以前と違いましたか?
さまざまな経験が家康を成長させたのか、かつては尻に敷かれていた瀬名に対してちょっと対等に接していくんです。急に瀬名に膝枕をせがんだり、瀬名と離れていた時に他の女性とも関係を持ったかもしれないと思わせるような言葉を発したりするんですよ。
瀬名も初めは怒ったりするんですが、すぐに笑って許してくれる。やはり瀬名の方が格上だと分かってしまいましたね。家康を成長させてくれたのは、瀬名なんでしょうね。