佐奈宏紀&矢部昌暉(DISH//)が語る朗読劇の魅力、「伝えられるものが少ないことが“最高”」
佐奈宏紀と矢部昌暉(DISH//)が、11月5日(土)、6日(日)に開催される「妖琦庵夜話 その探偵、人にあらず」(原作:榎田ユウリ)の朗読劇に出演。妖人のDNAを持つ美貌の青年茶道家・洗足伊織が、明晰な頭脳と不思議な力を持つがゆえに、事件に巻きこまれていくさまが榎田ユウリの華麗な文章で紡がれる大人気妖怪探偵小説の朗読劇化となる。主演で洗足伊織を演じる佐奈と、青目甲斐児の役柄で作品に闇をもたらす矢部の2人が、舞台の仕事とも異なる、朗読劇というステージについてのやりがいなどを語ってくれた。
差別問題など、現代人が陥りそうなことが起きる
――初めて「妖琦庵夜話」の原作、または台本を読んだ際の印象を教えてください。
佐奈:かなり難しいところから始まるんですけど、まずは“妖人”などのこの物語の世界観などの説明があります。その複雑さに一瞬脳が追いつかないんですけど(笑)、意外と取り扱われるものは現実でも起こりそうなことが登場します。差別問題だったり、事件だったり。現代人が陥りそうなことが起きるので、取っつきにくいかと思いきやそうではない、色々な面を持った作品という印象でした。
矢部:作品を見る前は“人間vs妖人”なのかなって、勝手に想像していたんですよ。でも読んでみたら全然そうではなくて。何か事件が起きると妖人のせいにされがちなんですけど、人間にもいい人と悪い人がいるように、妖人にもいい人と悪い人がいる。妖人みんなが悪いわけではないよねっていう。警察に捜査の協力をしている伊織も妖人ですし。そういう設定のひとつひとつがすごく面白いですね。
――ご自身が演じる洗足伊織、青目甲斐児それぞれのキャラクターの印象を教えてください。役作りなど、演じるにあたってどういうことを大切にしたいかなどもお聞かせください。
佐奈:僕は可愛いなと思いました。
矢部:え、そうなの?
佐奈:こんなこと言うと伊織には引っぱたかれそうなんですけど(笑)。もはやぶりっ子なんじゃないかってくらい可愛いんですよね。
矢部:(笑)
佐奈:自然にそういうところが出ちゃってるから可愛いく感じるんでしょうけど。キツイことをバーッと喋ったりするのに、マメ(弟子丸マメ。洗足家の使用人)に対する態度だったり、情に厚いところなんかが可愛く感じます。人もいいですよね。彼の周りにはいろいろな人が集まってくるのも、魅力でいっぱいの人だからなんだろうなと思いました。
矢部:青目甲斐児はいわゆる悪役です。悪役って、今まで演じた経験が少ないので、作品を読んで、いざ青目甲斐児を演じることを考えたら、そこが難しいなと思いましたね。
佐奈:僕は普段の役作りとは変わらないかも。伊織の大事な本質的な部分を、自分のなかに落とし込んでいくだけというか。伊織を演じる上で気をつけたいのは喋り方ですかね。喋り方に関しては、内面を作っても勝手に出てくるものではないので。そういった特徴的な表現は、演出の山崎(彬)さんと相談しつつ、周りとのバランスを見ていい塩梅にできたらいいなと思います。
矢部:青目甲斐児は直接悪いことを言ったりするわけではないので、そのなかでどう悪役らしさを見せていこうか考えているところです。周囲の人の弱みにつけ込んだり、悪意を増幅させたりする悪者感をどう表現しようかなと。
矢部ちゃんはスターでしたね、完全に
――今回の朗読劇で着用する衣装をご覧になったそうですが、その衣装の感想をお願いします。
佐奈:撮影したときに思いましたけど、矢部ちゃんはスターでしたね、完全に。
矢部:いやいやいや!(笑)
佐奈:だって、僕のマネージャーさんがビックリしてて。現場で「ねぇねぇ、矢部くんは1枚もNGないよ」って…(笑)。
矢部:いやいやいやいやいや!(笑)
佐奈:「矢部くんはいつどの瞬間を切り取ってもカッコいいのに、佐奈は5枚くらいしかない」って言われました(苦笑)。青目甲斐児もそのくらい魅力的な人物なので、もうすでにビジュアル面は完璧なんじゃないでしょうか!
矢部:ハードル上げないで(笑)。たしかにワイルドめな衣装で、青目甲斐児っぽさがすごくありましたけど。シャツも上のボタンをはずして、ジャケット羽織って、ちょっとイケイケな感じで。人たらしとか、そういうイメージにピッタリでしたね。
佐奈:肌とか焼く?日サロ行く?(笑)
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