NMB48の元メンバーでモデルの吉田朱里が、初のメーク本「メイクが私を強くする」(講談社)の発売を記念して、10月23日に都内でイベントを開催。イベントに先駆けて、囲み取材を行った。
ファッション誌のモデル、登録者数約92万人の美容系YouTuber、コスメブランド「B IDOL」のプロデューサーなど、幅広く活躍する吉田。これまでにもスタイルブックなどを多く発売してきているが、10月19日に初のメーク本を発売した。
メーク本発売について、吉田は「今まで出した本は“コスメのムック本”や“スタイルブック”で、自分の中身とかを語っているものだったんですけど、今回は本当にメークだけで1冊作り上げた本なので、将来なりたい自分の美容への道が新たに開かれたんじゃないかなって自分的に感じていて、すごくうれしいです」と喜びを伝えた。
“シチュエーション別メイク”をテーマにした理由について聞かれると、「YouTubeでなんとなく面白いかなって思って、“推しに会いにいく時のメイク”とか“元カレに会いにいく時のメイク”とか、ネタ要素を含めた動画をアップしていたんです。そしたら最近の動画の中ではそれらが一番人気があって、『これを1冊の本にしたら面白いんじゃないの?』というお話をいただきました」と答えた。
さらに、「自分がやってるコスメブランド『B IDOL』の商品カラーの名前が“告白ピンク”だったり“束縛レッド”だったり、こちらもネタ要素を含めた名前になっているので、自分がやりたいメークと伝えたいことが“シチュエーションメイク”には詰まってるんじゃないかなって思ったんです。自分らしいかなって。技術が詰まっているメーク本ならプロのすごい方たちがされていますし、そっちの方がすごいと思うので、自分ができることをやろうって感じですね」と、これが自身の強みだということをアピールする。
また、「メイクが私を強くする」というタイトルに関しては、「NMB48に入った頃、入るまでは『町内で一番くらいかわいいかな』って自分のことを思っていたんですけど(笑)、入ってみたら周りにかわいいメンバーの子がたくさんいて、『これはおかしい! どうしよう?』って思ったんです。そんな時、メークをすごく勉強したことで自信が持てました。最初はテレビに映るのも嫌っていうぐらい自分の顔が嫌いだった時もあったんですけど、メークをしていくうちに『今日はかわいくできたから、ちょっと盛れてるかもしれない』と思えるようなことも増えてきて、それでメークが好きになって今に至ります。自分自身を強くしてくれたり、気分を上げてくれる力がメークにはあるなって、NMB48に入ってから今までずっと感じてきたので、読んでくれる方にも自分の私生活を前向きに明るくしてくれるものがメークだったらいいなという思いも込めて、このタイトルにしました」と、自身の体験に基づくタイトルだと明かした。
「改めて自身にとってのメークとは?」という質問には、「本当に私を強くしてくれるもので、私自身にすごく自信を与えてくれるものです。すっぴんもYouTubeで晒してるので見せられるんですけど、やっぱりメークをした方が気分が上がるし、面白いなって思います。この本を作ってる時に、一つの顔なのに12種類(シチュエーション)の顔になれて、表情がどんどん変わっていくから“女の子って楽しいな”って思わせてくれました。おばあちゃんになっても最後までメークをバチバチにしてたいなって思います(笑)」と力強く答えていた。
◆取材・文=田中隆信