小栗旬「今後の自分にとって糧になる経験でした」大河ドラマ『鎌倉殿の13人』1年5カ月にわたる撮影終了
小栗旬が主演を務める大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)が、10月25日に1年5カ月にわたる撮影を終え、クランクアップしたことが分かった。
三谷幸喜が脚本を務める同ドラマは、源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時(小栗)と、そんな彼を中心に鎌倉幕府将軍“鎌倉殿”を支えた13人の家臣団の姿を描かれ、ついに武士の頂点に立った義時が、朝廷との最後の戦いに挑む。クランクアップにあたり、主人公・北条義時を演じた小栗と、制作統括・清水拓哉がコメントを寄せた。
北条義時役・小栗旬コメント
今はまだ終わった実感がないというのが本音です。これだけ時間をかけて一人の人物を生き抜くということをさせてもらえたことは本当にすごい財産で、今後の自分にとって糧になる経験でした。途中からは、芝居について「ここはどうしようかな」と考えることが減っていって、「自分の歩んできた義時だったらこうするだろうな」ということをただただ淡々とやってきたという感じです。それを最後の最後まで、皆さんに撮りきってもらい、今現在は悔いが残っていないというところまで来られたことは俳優として大きな喜びです。そういう現場を過ごしてきて、今こういう自分がいるという状態ですので、それを最後まで見届けていただけたら幸いです。
制作統括・清水拓哉コメント
三谷幸喜さんと面白い大河を作ると決めてから、やるべきことを一個一個丁寧に考えてやってきました。小栗旬さんをはじめとして最高にして最愛のキャストとスタッフが集まり、こんなに熱烈な反響をいただいていること、心の底からうれしく思います。小栗さん最後の撮影となった最終回のラストシーン。もはや小栗旬ではない北条義時の、手負いの獣のような姿に、見ていて窒息しそうになりました。「もう政子になれないのが悲しい」小池栄子さんはそう言って泣きました。スタッフみんなも泣きました。誰一人クランクアップしたくない作品でした。退場していった者たちの思いを胸に、残された者たちが最後まで鎌倉で命を燃やします。最終章、ぜひお楽しみに。
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