恒松祐里、初共演の中井貴一に緊張「どんなお芝居をされるのか想像ができませんでした」<ザ・トラベルナース>
恒松祐里が役作りについて明かす
――野呂(佳代)さんや宮本(茉由)さんがナースハウスのシーンでは、食事がおいしいとおっしゃっていました。恒松さんはいかがでしたか?
ご飯、本当においしかったんです! ナースハウスの寮母であるたま子(池谷のぶえ)さんのご飯がおいしくないという裏設定があるんですが、料理監修の方が作ってくださっているので、おいしくないわけがないです(笑)。
昼休憩の際も、みんなで「お弁当じゃなくて、こっち食べようー!」と言いながら、一緒にご飯を食べていました。それくらいおいしいので、「おいしくない」というリアクションの演技をすることがすごく難しかったです!
――演じるキャラクターについて教えてください。
私が演じている向坂麻美は、看護師2年目で、他のキャストの方が演じる看護師に比べて、経験値も浅くて、できることも少ないキャラクターです。
まだまだできないことも多いですし、あたふたしてしまう部分もあるんですけど、心はすごく優しい女の子で、「患者さんにちゃんと向き合いたい」と思っている気持ちが人一倍強い女の子でもあります。
できないことはあるけれど、一生懸命という麻美らしい部分を大切にしながら、演じさせていただいています。
――看護師を演じる上で参考にした方や作品などはありますか?
ネットで「ナース 漫画」と検索して、出てくるナース漫画の上位三作品を購入して、現場に入る前の役作りとして読みました。
私が思っていたナース像とは異なったところもあって、細かく描写されていた看護師さんたちの日常などがとても参考になりました。
撮影現場に来てくださった医療監修の方にお話を聞きながら、自分の作り上げてきた役作りと実際の体験談をすり合わせて、さらに役への理解を深めていきました。
――監督から演技をこうしてほしいなどの指示はありましたか?
麻美は全編を通して成長していく役なので、最初はできなくてもいいけど一生懸命な様子が伝わるように演技してほしいと言われました。
第3話では麻美に焦点を当てているようなストーリーになっているのですが、結構大きな壁に麻美はぶつかることになります。でもそこで、麻美は歩や静の背中を間近で見ることで、自分の駄目な部分も受け入れて、前に進んでいこうとする話になっています。
第1話、第2話、第3話までは、ヘタレナースと言いますか、頑張っているけれど結びついていない姿が目立ちますが、それ以降はちょっとずつできるようになっていく兆しがあります。
視聴者の皆さんが、麻美を見た時に、「この子、いいナースになっていくんじゃないかな」と思ってくれるように、作業や動作、せりふなどの表現を工夫させていただきました。
岡田将生と約14年ぶりの共演に「本当に感慨深いな」
――演じるキャラクターは看護師になって2年目という役どころですが、恒松さん自身の2年目は覚えてらっしゃいますか?
私のお仕事2年目となると、7歳くらいに芸能界に入ったので、9歳くらいなので、さかのぼってみても全然覚えてないですね(笑)。
岡田さんが19歳の時に主演を務めた「フキデモノと妹」(2008年、テレビ朝日系)で共演させていただいたことがあるのですが、子役の中でもすごく大きな仕事をいただいたこともあって、その仕事のことは鮮明に覚えています。
岡田さんに「ザ・トラベルナース」の現場で、初めて岡田さんにお会いした時、その時の話をしながら、「あの時はお世話になりました。ご迷惑をお掛けしました」とお礼と謝罪をしました。
――岡田さんの印象は変わりましたか?
印象は変わっていないです。久しぶりにお会いしましたけど、昔の優しい岡田さんのままでした。
――逆に岡田さんからは何か言われましたか?
岡田さんは「そうだったんだ!」という感じで驚いていました。約14年ぶりの再会ということもあって、私の顔が子どもから大人に成長したということもあって、最初は分かっていなかったようです(笑)。でも、ちゃんとお話をしたら分かってくださって、「懐かしいね~」と言い合いました。
それと、この間、家の掃除をしていたら、当時の台本が出てきたりもして、当時の思い出に浸りながら、今回は同僚役として共演させていただくことができて、本当に感慨深いなと思いましたし、すごくうれしいなと思いました。