磯村「僕はカエル川よりかは言葉に重みがあると思う(笑)」
――清水さんが演じるカメ田は、世間を斜めに見ているが、本音をあばら骨に隠して生きている高校2年生の男の子ですね。一方で、磯村さん演じるカエル川は、カメ田とは対照的に明るく、話す内容もふわふわと軽いキャラクターですが、お二人は自身が演じるキャラクターについてどう思いましたか?
清水:カメ田はいわゆる陰キャで、陽キャの人に対する嫉妬や羨望を抱きながらも、彼らのことを下に見ているところもあって、ちょっとひねくれたヤツだと思います。もちろん、カメ田には素直なところもあるのですが、それを表に出すのが下手くそ過ぎるんですよね(笑)。でも、彼はまだ若いので、粗削りな部分があってもいいし、たくさん失敗してもいいと思うんですよ。僕も中高生のときは自分がやったことが自分に返ってきて、痛い目を見たこともあるし、それがあって今の自分があるので。カメ田の不器用さには共感できるし、逆にかわいいなと思いました。
磯村:カエル川はカエルだけあって、普段からピョンピョンしていて、言葉にも全く重みがないんですよね(笑)。だけど、そこに愛嬌があって、弟キャラでもあるので、親しみやすいキャラクターだと思います。あとプラスの部分で言うと、正義感が強くて、優しい子なのかなと。ただ、その場のノリで生きているタイプなので、相手のことを気遣ったり、感受性があるふうに見えたりしますが、実は一番近い人のことが見えていないところもあるのかなと思いました。
清水:磯村くんに近いところは?
磯村:僕はカエル川よりかは言葉に重みがあると思うよ(笑)。でも、あの年齢の男同士のノリとか、バカげたやりとりとかは、よく分かるよね。
10月28日(金)公開
声の出演:清水尋也、磯村勇斗、江口拓也、上國料萌衣(アンジュルム)、野津山幸宏、栗田航兵(OCTPATH)、四谷真佑(OCTPATH)、森本晋太郎(トンツカタン)、坂本慶介、でんでん
主題歌:OCTPATH「Like」(YOSHIMOTO UNIVERSAL TUNES.)
原作:川崎悟司「カメの甲羅はあばら骨」(SB クリエイティブ刊)
監督:モリ・マサ
脚本:田中眞一、モリ・マサ
アニメーション制作:タイプゼロ
企画:Studio Outrigger
製作:カメの甲羅はあばら骨製作委員会
配給:イオンエンターテイメント、アスミック・エース
公式サイト:kame-abara.com
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