清水「多様性に関することを含めて、いろいろなメッセージが発信できたら」
――キャラクターのビジュアルはインパクトが大きいですが、物語として描かれるのは、普遍的な青春ドラマです。中には、“スクールカースト”の描写もありますが、お二人は学生時代に“スクールカースト”を感じることはありましたか?
磯村:僕の学生時代も、この「カメの甲羅はあばら骨」で描かれるほど大げさなものではなかったけれど、地味なスクールカーストはありましたね。それをピラミッド形で表現するなら、僕はその上位も最下層も経験したことがあるので、どちらの気持ちも分かります。
清水:僕もスクールカーストというのとは違うかもしれないけれど、昔から体が大きかったので、それだけで目立っていたんですよね。だから、生意気に思われたのか、ないがしろにされたこともあります。でも今考えると、自分の体のデカさを自分で理解していなかったというか。周りからすると、それだけで怖いと思わせていたところもあったのかなと。
磯村:本当はカーストなんて関係なく、自分は自分、人は人と思えたら、一番なんだと思うけどね。
清水:確かに。周りよりも大人になって気にしないのが一番なのかも。でも、それができない子もいると思うので、そういった意味でも、多様性に関することを含めて、この作品を通して、いろいろなメッセージが発信できたらいいなと思っています。
◆取材・文=馬場英美
10月28日(金)公開
声の出演:清水尋也、磯村勇斗、江口拓也、上國料萌衣(アンジュルム)、野津山幸宏、栗田航兵(OCTPATH)、四谷真佑(OCTPATH)、森本晋太郎(トンツカタン)、坂本慶介、でんでん
主題歌:OCTPATH「Like」(YOSHIMOTO UNIVERSAL TUNES.)
原作:川崎悟司「カメの甲羅はあばら骨」(SB クリエイティブ刊)
監督:モリ・マサ
脚本:田中眞一、モリ・マサ
アニメーション制作:タイプゼロ
企画:Studio Outrigger
製作:カメの甲羅はあばら骨製作委員会
配給:イオンエンターテイメント、アスミック・エース
公式サイト:kame-abara.com
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